【昆虫食】意外と美味しい!通販でも販売中の食べられる虫28選

近年、じわじわと人気を集めつつある『昆虫食』というスーパーフード。日本各地で昆虫食を試食するイベントが開かれ、昆虫食自販機なるものも全国に配置され始めている。昆虫食は新たなビジネスモデルとして注目されつつあるようだ。

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昆虫は日本ではあまり食べられることはないが、実は世界全体で見ると日常的に食べられている食材の一つで、とっても栄養豊富。

世界で食べられる昆虫は分かっているだけでも527種以上。細かく分ければ1400種もの昆虫が食べられているらしい。

昆虫食
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昆虫を食べるなんて気持ち悪い…危険そう…なんて思う人も多いだろうが、筆者も海外に行った際には自ら好んで昆虫を食べている。これが意外と美味しいのだ!

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…ということで今回は、日本人としては「そこそこ虫を食べているほう」を自負する筆者が、日本のネット通販でも販売されている様々な『昆虫食』を紹介しよう!

昆虫食
photo by ジャングルタイムズ

バッタからカブトムシまで結構いろいろ売ってるので見るだけでも楽しいぞ!

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食べられる昆虫食

まずは、種類ごとにパックで販売されている『乾燥昆虫食』の紹介だ!普通に食べてみるのもいいけれど、飲み会やビンゴゲームの景品などにすれば盛り上がること間違いなしだ!

食用バッタ

バッタは中国や中東など多くの地域で食べられているメジャーな昆虫食。

味は桜エビのような香りの中にビターな苦みを少し加えたような感覚だ。個人的には小型の方が美味しい。

日本でもバッタ目の生物である『イナゴ』を食べる地域もあるため、どちらかといえば初心者向け。ただ、どの角度から見てもバッタの大きな目がこちらを覗いてくるので食べるのには少し勇気が必要だ。

一括りにバッタといっても味に違いがあり、種類ごとに異なる香りを楽しめる。せっかく買うなら、いろんな種類のバッタが入った「ミックス」がオススメだ。

食用サソリ

サソリといえば、人間を刺す毒針を持つ危険生物だと思っている人も多いだろう。しかし、実際に人間を死に至らしめるほどの猛毒を持つ種類はごくわずかで、食用として販売されているサソリであれば、まず食べても安心だ。

サソリは中国山東省や北京などでは一般的に食べられているメジャーな虫で、香りの良い乾燥エビのような味だ。筆者も中国に行った際には毎回リピートして食べているほど、めちゃくちゃ美味しい。

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サソリの味は、バリバリとした歯ごたえとエビのような風味というまさに日本人向け。バッタのような苦みも少なく、見た目も小さいカニのようで抵抗が少ないだろう。日本でスーパーに並んでいたら家に常備しておきたいくらいだ。

キョクトウサソリは小型なので昆虫食デビューには持ってこい。筆者が一番おすすめする「初心者向け昆虫食」だ。

ただし、サソリは鋏角類というカニの仲間なので、カニアレルギーの方は要注意!

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食用カイコのさなぎ(蚕)

カイコといえばシルクを作ることで知られる身近な昆虫の一つ。ガに成長する前のサナギの状態で食べられるのが一般的だ。

photo by ジャングルタイム

繁殖が容易な点や栄養たっぷりなことから、宇宙食として活用する計画も実行されており、遠くない未来、家庭でも一般的に食べられるようになるかもしれない。

カイコガのサナギは、アジア圏内の昆虫食ではメジャーな食材で、日本でも長野県などでは普通に販売されている。

気になる味の方は、独特の臭いと舌ざわり…カイコ味としか表現のしようがない風味。モノによってはかなり泥臭い印象もある。

そもそもカイコは、山間部などのタンパク質を摂取できない環境で食べられている食材なので、めちゃくちゃ美味しいという訳でもないようだ。

ただ、「この味がたまらん…」と熱狂的なリピーターもいるらしい。中国では飲食店の数件に1件は、このような蚕料理が提供されている。

食用タランチュラ

タランチュラなどのクモ類は、昆虫の中では皮が柔らかく、「昆虫食のバリバリとした感じが気持ち悪い」という方にはオススメだ。

味はどちらかといえば乾燥したカニのような風味で、炙ってマヨネーズを付けて食べたい感じだ。

食用カブトムシ

日本でも馴染みの深いカブトムシも昆虫食として販売されていることには驚きだ。

殻や角部分はとても硬く、脚には返しが付いているため、噛まずに飲み込むと喉を傷つけかねないので注意が必要だ。

味は個体によっても異なるが、泥臭いような墨汁をすすっているようなハードな風味。

カブトムシは、なじみの深い昆虫ではあるものの、食材としては超上級者向けの昆虫食だ。正直、できることなら二度と食べたくはない。

食用コオロギ

カンボジアや中国などで食べられることが多いコオロギ。味はバッタとは見分けが付かないくらいには美味しい。

昆虫食の見た目が苦手という方には、コオロギスナックなる昆虫で作られたお菓子も販売されている。味はコオロギだと言われなければ気づかないくらい普通のお菓子だ。

あまり需要が高い商品とは言えないので、いつ商品が製造されなくなってもおかしくはない。気になる方は早めにご購入を!

食用タガメ

水田などに生息するタガメ。タイではかなり人気のある食べ物で、あまり昆虫を食べない首都バンコクの人も、タガメだけは食べる人が多いそうだ。

雄のタガメは、キンモクセイのようないい香りがするらしく、ファンのあいだでは珍味としての呼び声も高い。

ただし、乾燥タガメは香りが消えてしまうらしいので、タガメの香りを十分楽しみたいなら、後ほど紹介するタガメサイダーがオススメだ。

食用アリ(女王蟻)

世界のどこにでも生息する蟻が食べられないはずがない。小さい働きアリを食材として使う地域は多いけれど、通販ではより食べ応えのある大ぶりの女王蟻が販売されている。

どれも見た目が似ているアリだけど、味は種類によって結構違うらしい。ただ、どのアリも酸味があるのが特徴だ。

ツムギアリという種類のアリは、「レモン味のアリ」として定評があり、一段と酸っぱい味が特徴的。ただ、レモン味といってもレモンの芳醇な香りとはちょっと違う面白い味だ。

食用シロアリ

日本では害虫として嫌われるシロアリも食べれるとなれば有益だ。実はシロアリは、アフリカや南米、中国などの世界各地で食用とされる人気の昆虫食。

ちなみに、シロアリがゴキブリの仲間だというのは有名な話だけど、実はゴキブリも古くから世界各地で食べられていた昆虫食。

最近では衛生上の問題からゴキブリを食べる地域も減ってきているけれど、人類を繁栄させる貴重な食料源だったことは間違いない。

食用コガネムシ

タイやラオスでは、サナギになる直前のコガネムシの幼虫が食べられたりするけれど、ネットで販売されているのは成虫のコガネムシの昆虫食。

味はカブトムシと似ているらしく、バリバリとした触感らしい。

ちなみにフンコロガシもコガネムシの一種。日本語では「糞虫」なんて呼ばれることもあって食べるのを躊躇してしまうけど、『好きな人には好きな味』なんだとか。

「コガネムシなんてそこらに沢山いるから自分で調理するわ~」なんて人もいるかもしれないけれど、過去には過熱不足のコガネムシを食べたことが原因と思われる食中毒によって死者も出ている。

コガネムシに限らず、食用ではない昆虫を食べる際は自己責任で!

食用オケラ

オケラはコオロギの仲間で、地中にトンネルを掘って生活する昆虫。パッケージの写真を見ると昆虫感がすごいけれど、中身は乾燥されているのでバッタよりも食べやすいビジュアル。

味はコオロギの仲間ということもあってエビ風。出汁を取ってしまって味が無くなった煮干しのような風味というレビューが多いようだ。

食用ミルワーム&スーパーワーム

ミルワームは、熱帯魚や爬虫類の生餌として知られているけれど、世界各国で食べられている人気の昆虫食でもある。

味の方は、昆虫食にありがちな『独特の虫臭さ』があまりなく、ナッツのような芳ばしい香りが特徴。ただ、良くも悪くも平凡な味で、珍しさを求める昆虫食好きとしてはパンチが少ないのが残念なところ。

スーパーワームは、ゴミムシダマシという甲虫の幼虫の中でも大型のものの名称で、ミルワームの2~3倍もの大きさなのが特徴。

食用の幼虫といえばミルワームの方が知名度が高いけれど、「通はスーパーワームを好んで食べる」なんて意見もあるらしい…。大きさがあるのでスナック感覚で頭からぼりぼりと食べれるぞ。

食用昆虫ミックス

いろんな昆虫や幼虫を食べてみたいという人にはミックスパックがオススメだ。

幼虫ミックスでは「ミールワーム、サゴワーム、シルクワーム、スーパーワーム」の4種の味比べができる。

こちらは「タガメ、ゲンゴロウ」などの大型昆虫に、ベーシックな「コオロギ・サゴ虫」が一度に楽しめるという夢の昆虫ミックス。

飲み会の余興なんかで使う場合には、幼虫ミックスよりも大型昆虫が入ったパックの方が盛り上がるぞ!

美味しく食べれるアイデア昆虫食

さすがに昆虫の姿が残ったものはレベルが高い…という方におすすめなのが、昆虫を食材として使用したアレンジ食品だ。

昆虫スナック

こちらはコオロギをスナック菓子に加工した昆虫スナックだ。味も「ガーリック・ピザ・カレー・わさび」と普通のスナック菓子同様。

見た目も海外のお菓子のようにオシャレなので、ジョークの通じる人or昆虫食に理解のある人であればプレゼントにも最適だ。

タガメサイダー

乾燥タガメでは表現できないタガメ本来の味を再現したタガメサイダー。まだまだ取り扱いが少ないらしく、売り切れになっていることも多いので気になる人は早めに購入必須だ!

ちなみに生産元であるTAKEO社は日本の国産メーカーであり、タガメサイダーも食品として日本国内の基準に合格しているので安心だ。

昆虫プロテイン

牛肉や豚肉に代わる食品として注目を浴びるコオロギを粉末にしたコオロギプロテイン。

『テラフォーマーズ』という漫画で「昆虫の力を人間が手に入れる…」なんて設定があったけど、まさにコオロギのパワーを筋肉に変えることが出来る訳だ。

タンパク質たっぷりのコオロギなのに、牛の1/4の飼料で飼育できることから超エコで地球にもやさしい。優しいマッチョは素晴らしい。

昆虫調味料

近い将来、家庭料理とかでも使われ始めそうな昆虫由来の調味料が増えてきている。ウケ狙いやネタとしてではなく、普通にオーガニック素材として注目を浴びそうなラインナップばかりだ。

昆虫パウダー

コオロギプロテインと同じく、コオロギを粉末にしたコオロギパウダー。

小麦粉の代わりとして、パンやハンバーグなどのつなぎに使えるそうだ。

コオロギ塩

コオロギ塩は、粉末コオロギ10%とコオロギの味に合うこだわりの塩をブレンドした1品。

中にはコオロギが数体そのまま入っているので見た目のインパクトもGOODだ!値段も800円程度とお手頃なので身近な人へのプレゼントにも良いかもしれない!

シルク醤油(蚕の醤油)

醤油の主成分といえば大豆だけど、それをカイコの繭でやってしまおうというプロジェクトのもと開発されたのがシルク醤油だ。

クラウドファンディングによって資金が集められ開発されたシルク醤油。味も栄養価も申し分ないらしく、日本の昆虫食ブームの火付け役となるかもしれない。

昆虫ふりかけ

昆虫をご飯にかけて食べるという有りそうでなかった斬新な発想から生まれたのが「昆虫ふりかけ」だ。

コオロギやカイコなどの昆虫粉末を使う事でサクサク感覚に仕上がっており、栄養もばっちりだ。白米用のほかに、ラーメン用・焼きそば用などレパートリーも豊富。

昆虫デザート

大好きな彼へのバレンタインデーに!甘いもの好きなご主人へのプレゼントに!色々な場面での活用が期待できる「昆虫デザート」。

昆虫クッキー

食用コオロギが2匹搭載されたコオロギクッキー。普通にコオロギを食べるよりもグロテスクさが増している気がする。

食べたことはないけれど、きっとコオロギとクッキーを別々に食べた方が美味しいと思う。

昆虫キャンディ

コオロギ・バッタ・カイコのさなぎの3匹セットの昆虫キャンディ。

言うまでもなく、舐めれば舐めるほど昆虫があらわになっていく仕様。これも美味しくは無さそう…。

昆虫チョコレート

こちらは普通に美味しいチョコレートコオロギ。コオロギの苦みとチョコの甘みが相まって、なかなかイケる味になっている。

見た目のグロさもチョコがコーティングされているので、昆虫が入っていると言われなければ分からないほどだ。

基本的に昆虫+チョコレートの組み合わせは美味しいらしく、ナッツ風味のスーパーワームと一緒に食べればナッツチョコ味になるのだ。

ホワイトデーの贈り物に、ジョークの効く女子にお返ししたい一品。

昆虫団子の素

火を使わずにレンジを使って団子が作れる不思議なキット。それもコオロギ団子だというので開いた口が塞がらない。

夏休みの自由研究で作れば、先生たちから話題の人物になること間違いなしだ!「親子で作る昆虫団子研究…」なかなかインパクトがでかい。

ちなみにダンゴムシの素という商品名だけど、ダンゴムシが入っているわけではないので悪しからず。

日本で食べられる昆虫食

最後に日本でも伝統的に食べられている昆虫について紹介しよう。どれも日本人好みの味付けになっているので、慣れてしまえば普通に美味しいぞ。

定番イナゴの甘露煮

やっぱり、日本での昆虫食といえばイナゴの甘露煮。イナゴの甘露煮やイナゴの佃煮は、長野県信州の郷土料理だ。

日本のイナゴ料理は基本的に甘辛く煮てあるので、バッタ目の昆虫特有の『わさわさ感』が完全に消滅しているのが嬉しいところ。

花九曜印の缶詰では、イナゴらしい食感を大事にしているらしく、手足や翅も丸ごと入っている。昆虫食初心者から玄人までを唸らせる人気商品だ。

食用蜂の子

おそらく、日本人のほとんどの人が「美味い!」と答えるであろう昆虫食が「蜂の子」だ。

蜂の子とは、その名の通り蜂の幼虫の事。ハチミツからも想像できるように、独特の甘みが特徴的だ。スプーンですくって食べれば身がプチプチとしていて口の中に甘みと香ばしさが広がる…ある意味ではキャビアと同じ感覚なのだ。

昔は食べる物がないからハチノコを食べていたわけだけど、最近では高級料理として人気も高い。

食用ざざむし

あまり聞きなれない人も多いだろう。ざざむしとは、「トビケラ、カワゲラ、ヘビトンボ」などの川に生息する水棲昆虫の幼生のこと。「ざーざー」した所にいる虫、あるいは浅瀬(ざざ)にいる虫という意味らしい。

ざざむしの佃煮は高級珍味とされている長野県伊那地方の郷土料理。

肝心の味はというと、「甘辛い味付けのジャブからの、昆虫っぽさがアッパーを繰り出す感じ」といった雰囲気だ。

ではどの昆虫に似ているか?と言われると…「ざざむし」としか言いようがない気もする。

日本の伝統料理である昆虫たちを食べ比べしたいのであれば、甘露煮セットもオススメだぞ。

昆虫食は危険?安全?

昆虫食について「危険じゃないのか?」と気にしている人も多いみたいだ。残念ながら、昆虫を使った食品について「100%安全!」と断言することはできない。

人によっては甲殻類アレルギーでサソリやタランチュラが身体に合わないかもしれないし、赤ちゃんはハチミツやハチノコを食べると死に至る危険性もある。

ただ、筆者はあらゆる昆虫を食べてきたが今までお腹が痛くなったことすらない。世界各地で昆虫は食べられていることから分かるように、人間は昆虫を食べることができる動物なのだ。

どうしても不安だという方は、『TAKEO社』などの日本のメーカーが仕入れや製造を行っている商品を選ぶようにしよう。

日本の会社が食用として売っているものであれば、厚生労働省検疫所に食品として許可をされたものなので、安心(=要は人間が食べたらヤバいものは入っていない)という訳だ。

パンペイジ

筆者的には、昆虫食を危険だと決めつけて食べてみないのは人生の1割くらい損してると思う。もちろんアレルギーには注意が必要だけど……今回紹介した商品は全て食用の昆虫なので、ぜひ安心してチャレンジしてほしい!

※当サイトがオススメする昆虫を食べたことによる、心理的な腹痛やアレルギー症状、精神崩壊など、いかなる身体の不調についても当サイトでは責任を負いません。

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