【タコの種類】こんなにいるのか世界のタコ!かわいい・食用・驚異の知能!

タコの種類

タコの刺身にタコ焼き…日本でタコといえば人気の食材の一つだが、世界にはもっと数多くの魅力的なタコが存在している。

タコは軟体動物門頭足綱八腕形目というグループに属する生物で、世界各地に200種類・日本近海だけでも50種以上が確認されている。

今回は、普段は見ることのないちょっと可愛いタコや日本にも生息している猛毒を持つ危険なタコ、深海に潜む奇妙なタコを紹介しよう!

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かわいいタコ

ベニツケダコ

水深10~100m程度の比較的浅い海に生息するタコ。海外では「ポイズンオクトパス」呼ばれ、毒を持つタコとして知られる。普段は貝殻などを隠れ家にしてじっとしている様子。

日本ではほとんど捕獲されないレアな種だが、美ら海水族館や葛西臨海水族園など複数の水族館で展示されたことがあるようだ。

メンダコ

水深200~1000mの海に生息する深海性のタコ。足と足の間に大きな膜があり、パラシュートのような形に広がる。1本の足に対し吸盤が1列しかなく、足の可動性にも乏しいなど一般的なタコと大きく異なる特徴を持っている。

メンダコ
メンダコ-PD

深海性のタコ特有のヒレを持ってはいるものの、メンダコの場合は泳ぐほどの推進力を生み出すことができないらしく、姿勢の制御などにのみ使われているようだ。

マメダコ

最大でも10~15㎝程度にしか成長しない可愛らしい小型のタコ。

明らかに小さく、細長い足を持っているのが特徴だ。また、体表は突起などがなくツルツルとしている。

センベイダコ

日本近海に生息するメンダコ科のタコ。メンダコと同様に陸上では身体の形を保てず、べチャっと潰れた形になる。

画像はセンベイダコの近縁種 Opisthoteuthis depressa
Yuki Ito CC 表示-継承 4.0

メンダコ科のタコは可愛らしい見た目のため、一部マニアの間では人気が高く、ぬいぐるみやポーチなどのグッズも販売されているようだ。

しかし、メンダコ科のタコは味が美味しくないうえ、シンナーのような独特な匂いを放つことから、漁師たちからは嫌われているらしい。

食用のタコ

マダコ

日本人にとって一番身近であるといっても過言ではないタコ。

Anneli Salo CC 表示-継承 3.0

弥生時代の遺跡からもタコツボと思われる壺が発掘されており、古くから食用とされていたようだ。日本では食用としての需要が著しく高いため、マダコの近縁種を海外からの輸入することで賄っている。

英語圏では「デビル・フィッシュ=悪魔の魚」と呼ばれることもあり、食用とするのは南欧の一部地域に限られていたが、近年ではタコ食に人気が高まりつつある。

ミズダコ

別名オオダコとも呼ばれる世界最大のタコ。最大で体長9.1mに達した個体もいるほど。巨体と強靭な力を持ち合わせているため、泳いでいる際に絡みつかれると危険である。

Bachrach44 CC0

マダコに比べて水っぽい肉質をしていることから「ミズダコ」と呼ばれているが、食用としての人気は高く、人によって好みが別れるようだ。

ワモンダコ

体長80~100㎝程度の比較的大型のタコ。眼の下に目立つ眼状模様があることから、「輪紋ダコ」と名付けられているが、個体や状況によって不明瞭になるらしい。

奄美大島や沖縄諸島で食用とされ、とても美味しいと評判で人気が高いようだ。

ツノモチダコ

名前の通り、眼の上に2本ずつ(計4本)のツノ状の突起がある。肉が柔らかいため食用としても人気があり、一部地域では「トロダコ」という名称で親しまれている。

イイダコ

東アジア周辺の海に生息するタコ。古くから食用として親しまれてきた身近なタコの一つだ。和名である「イイダコ」は漢字では「飯蛸」と書くが、胴部に詰まった卵胞が米粒のように見えることに由来するという説が有力なようだ。

Daiju Azuma CC 表示-継承 2.5

波の穏やかな内湾に多く生息し、岩の隙間や二枚貝の貝殻のほか、捨てられた空き缶や空き瓶まで隠れ家として利用する。

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変なタコ

コウモリダコ

熱帯から温帯地域の約600~900mの深海に生息するタコ。足の間に膜を持っており、これがコウモリの翼のように見えることから「コウモリダコ」と名付けられている。

Wikipedia – PD

英名では「ヴァンパイアイカ=吸血イカ」との別名で呼ばれるが、恐ろしい名前に反し、マリンスノー(プランクトンの死骸など)を主食としている。

クラゲダコ

半透明なゼラチン質の身体を持った奇妙なタコ。水深500~2000mの深海に生息している。

赤緑色の管状の眼は背方に向いており、望遠鏡のような形をしている。眼が飛び出しているように見えるが、実際は半透明の身体に埋まっているため、飛び出ているわけではない。

カイダコ(アオイガイ)

現生のタコでは珍しい巻貝状の殻を背負ったタコ。一般的なタコとは異なり、群れで浮遊生活を行う。

殻を持つのはメスのみで、殻の中で子育てを行うことから「子安貝=コヤスガイ」とも呼ばれる。オスは殻を持つことはなく、体長もメスに比べて極端に小さい。

海岸などに漂着するカイダコの殻はアオイガイとも呼ばれ、美しい形状のためインテリアとしても人気なようだ。

アミダコ

胴部にアミのような形状の突起があることからアミダコと呼ばれる。タコの中で唯一浮き袋をもった種だ。メスは10~20万個もの卵を体内に抱え込み孵化させる。

Wikipedia - PD

正確な生態は分かっていないものの、アミダコのオスはサルパと呼ばれる樽状のプランクトンの中で生活することがあるようだ。サルパの内壁に身体を張り付け、水を吹き出すことで推進力を得て進むという。

カンテンダコ

その名の通りブヨブヨとした寒天質の皮膚を持ったタコ。体長1mを超える大型のタコで、非公式の記録では4mの個体が発見されたこともあるようだ。

深海性のタコということもあり、生態の多くが謎に包まれている。例えば、食べ残したクラゲの一部を足の中に収めるという不可解な行動が確認されているが、これは、死後も毒性を失わないクラゲを持ち運ぶことで身を守っているのではないかと推測されている。

ジュウモンジダコ

耳のようにみえる大きなヒレを持ったタコで13種が確認されている。同じくヒレを持つメンダコ同様、ヒレをパタパタさせることで推進力を得て遊泳する。

Wikipedia – PD

この特徴的なヒレが、ディズニーキャラクターである「ダンボ」の耳に見えることから「ダンボオクトパス」とも呼ばれるそうだ。

世界中の水深1000~4800mの海に生息し、一部の種は7000m付近の深海で確認されている。現在発見されているタコ類の中では最も深い海に生息している。

猛毒のタコ

ヒョウモンダコ

フグの猛毒で知られるテトロドキシンを唾液に含む猛毒のタコ。体長10㎝ほどの小型のタコであるが、噛みつかれてしまうと死に至ることもあるほど危険なタコだ。

ヒョウモンダコ
Rickard Zerpe  CC 表示-継承 2.0

日本における生息地として、従来は小笠原諸島や南西諸島などのみに見られていたが、地球温暖化の影響により、九州北部~大阪湾などでも捕獲・目撃されるようになった。

オオマルモンダコ

青いリング状の模様が入った美しいタコ。ヒョウモンダコの近縁種であるため、ヒョウモンダコ同様にテトロドキシンをもつ猛毒のタコだ。

Jens Petersen CC BY 2.5

噛まれてしまうと麻痺や呼吸困難の症状が発生し、症状発生から20分~24時間の間に死に至る危険性がある。

サメハダテナガダコ

その名の通り、鮫肌のような皮膚を持ち、手(足)が長いタコだ。日本の一部地域~熱帯域ではまれに食用とされているが、毒をもっているため噛まれると痛みや痺れの症状が現れる。

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驚異の能力を持ったタコ

ミミックオクトパス

ゼブラオクトパスとも呼ばれる縞模様のタコ。天敵から身を守るため擬態を行うタコは複数いるが、ミミックオクトパスの擬態は他のタコに比べて群を抜いているようだ。

Silke Baron CC 表示 2.0

ミミックオクトパスは他の捕食者に擬態することで身を守る「ベイツ型擬態」という能力を持っており、ミノカサゴたヒトデ、ウミヘビやクラゲなど様々な生物に変身することができるらしい。遭遇した捕食者に合わせて、その捕食者が苦手とする生物に擬態する知能の高さを持っている。

メジロダコ

メジロタコは、別名「ココナッツオクトパス」とも呼ばれ、「道具を使うタコ」として有名なタコだ。

近年、ココナッツの殻を被って身を守るだけでなく、防御用に持ち運ぶなどの行動を取ることが確認された。従来、無脊椎動物には不可能と考えられてきた、「道具使用」を平然とやってのけ、タコの知能の高さを証明したのだ。

ムラサキダコ

黒紫色の体色と、足の間にマントのような巨大な皮膜を持つ奇妙なタコ。英名では「ブランケットオクトパス=毛布ダコ」の別名で呼ばれている。

足よりも長く大きな膜であるが、厚みは2㎜ほどしかなく、簡単に破れてしまう。危険を感じた際には、自ら膜を切り離すことで逃げ延びることができるようだ。

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