ヒモムシ

【閲覧注意】日本でも大量発生!?トラウマ動画で話題のヒモムシとは?

ミミズとか毛虫が苦手な人がいたら、絶対に見てはいけないキモい生物が存在している。

それは、『ヒモムシ』と呼ばれるミミズのような生き物だ。長い捕食用の舌をニョロニョロと出す姿は『世界一気持ち悪い生物』と言っても過言ではないだろう。

ヒモムシ
Rachel Koning CC BY-SA 4.0

ネット上には、一度見ればトラウマになることは確実で、精神的に絶大なダメージを及ぼすヒモムシの動画が転がっている。

今回はヒモムシを捉えた超絶気持ち悪い動画とともに、ヒモムシの奇妙な生態日本にも大量発生している現状についてみていこう。

閲覧注意…というと、逆に興味をそそってしまうけど、今回ばかりは本当にヤバいので、キモい生物への耐性に自信のある人以外は見ない方がイイぞ!マジで!

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ヒモムシとは

ヒモムシとは、紐形動物門というカテゴリに属する動物の総称で、その名の通り「紐(ひも)」のような体つきが特徴の軟体な生物。ほとんど見かけることはないが、世界各地に1000種類以上が存在すると言われている。

そのグロテスクさはあまりに驚異的。過去に韓国でヒモムシが大量発生した際には、ネットニュースの一面がヒモムシの話題一色だったんだとか。

頭部には口、後端には肛門という単純な作りの身体を持ち、動きはとても鈍く、基本的には海底や地面を這いずり回る程度の活動しか行わない。

これといって特徴のない生物だが、口から飛び出すニョロニョロとした吻の気持ち悪さは例えようもないほどだ。このニョロニョロの舌で、海底の貝やウミウシ、他のヒモムシなどを絡めとって捕食するという。

基本的には海洋棲のものが多く、温暖な海の浅瀬から水深4000mを超える南極海まで、世界のあらゆる地域に生息している。一部には淡水に住むヒモムシや、湿った土壌を住処とする陸生のヒモムシも確認されている。

台湾の漁師たちが撮影したミドリヒモムシの動画は世界各地で話題となった。想像以上の緑の体色からピンク色の舌(吻)が勢いよく飛び出しているのが確認できる。

このミドリヒモムシ…。驚くべきことに日本近海にも生息する生物なのだ。日本からフィリピンにかける熱帯の沿岸に多く、海底の岩などの隙間で見つけることが出来るそうだ。

ヒモムシのアジ丸ごと捕食シーンがキモイ

愛知県にある名古屋港水族館では、開館当初から20年以上ものあいだ『シワヒモムシ』を飼育していたにもかかわらず、「あまりにも気持ち悪すぎる」として展示されていなかったという逸話もあるほど。

名古屋水族館では、アサリやイカなどのエサのほか、アジを丸ごと与えることもあるそうだ。10分以上もの時間をかけてアジを丸ごと飲み込み、じっくりと時間をかけて消化する。飲み込んだ後のヒモムシの身体からアジの形が浮き出ているのが一層グロテスクだ。

ウミウシの一種Arhnue TanによるPixabay

自然界では自身の数倍もの体長をもつウミウシを丸呑みするほか、海底に沈んだ哺乳類の死骸なども食らい尽くすようだ。

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ヒモムシは世界最長の生物?

『世界最大の動物』といえば、最大全長約33mの『シロナガスクジラ』だというのが世界の常識だが、『世界最長の動物』というのであればヒモムシに軍配が上がる可能性も高い。

Kurzon CC表示-継承

ヒモムシの一種であるLineus longissimusという種は全長55mにまで成長すると言われている。これほど長く成長するというのに、身体の幅は5㎜~10㎜だという。まさにヒモである。

© Citron CC BY-SA 3.0

長いと言っても基本的にはグルグルと絡まった状態で海底に沈んでいることが多いようなので、シロナガスクジラのような「圧倒的なスケール感」を味わう事は出来なさそうだ。

ヒモムシの一種PublicDomain

ちなみにLineus longissimusの体表にまとわりついた粘液には比較的強めの神経毒が含まれているらしく、この毒を利用した農業用殺虫剤の開発が進められているんだとか。

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ヒモムシの外来種が日本にも侵略進行中

ヒモムシ類は動きが鈍く、かなり地味な印象が強い。こんな見た目なので大した脅威になりそうな気もしないが、実際には『生態系に大きな影響を与える危険な外来種』としても知られている。

陸生ヒモムシの一種gbohne CC BY-SA 2.0

北アイルランドではミミズが、ハワイ諸島ではカタツムリなどの陸生貝類が、外来種としてやってきたヒモムシに捕食された結果、絶滅の危機に晒されたのだ。

これは遠い外国だけの話ではない。近年、外来種のヒモムシが日本の小笠原諸島でも猛威を振るっていることが確認されたのだ。

1980年代以降、小笠原諸島にのみ生息していた、ワラジムシやヨコエビなどの固有種がほぼ全滅していたことが判明。調査の結果、小笠原諸島に何らかの形で持ち込まれてしまった陸生のヒモムシが陸生甲殻類を捕食しまくっていたのだらしい。

ヨコエビ類の一種Lamiot CC 表示-継承 4.0

ワラジムシやヨコエビは、地面に落ちた枯葉などを分解し土に還すという重要な役割を持っている。そんな彼らが全滅したのだから生態系全体に与えた影響は少なくは無いはずだ。

近年、地球温暖化の影響もあってか、「熱帯地域のヒモムシが生息域を広げつつある」という報告もあるようだ。小笠原諸島では陸生のヒモムシが繁殖していたわけだが、今度は海水浴場にも海洋棲のヒモムシが大量発生するかもしれない。

正直に言えば、生態系がどうこうというよりも、「あんなキモイ生物が森や海岸に溢れかえったら嫌だ…」というのが率直な意見だ。マジで、STOP温暖化!

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