【熊の種類一覧】日本~世界のクマ10種!危険・巨大・かわいい熊!

日本に生息する危険生物としてよく知られた生物である「熊」たち。日本にはヒグマとツキノワグマの2種類が存在しているが、世界にはどんな熊がいるのだろうか?

今回は、日本の熊から世界の熊まで10種類をピックアップしてみよう。巨大な熊からかわいい熊まで色々いるぞ!

有毒植物

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日本の熊

エゾヒグマ

エゾヒグマは北海道に生息するヒグマの亜種。日本に生息する陸上生物で最大の種でもある。オスの方が大きく育ち、体長は2m前後。体重は500kgを超えることもある。

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食性は雑食でフキやセリ、木の実といった植物性のものから、鮭などの魚類、哺乳類や鳥類の死骸など、食べれるものであればなんでも食べ、過去には人間が犠牲となったこともある。ただし、逃げ回る哺乳類を追いかけてまで狩るということは少ないようだ。

MiNe (sfmine79) CC 表示 2.0

駆除や生息地の開発など人間の活動の影響により、一部地域の個体群が絶滅寸前となっているが、保護を行うための十分な環境は未だ整っていない。

ニホンツキノワグマ(アジアクロクマ)

日本の本州~四国に生息するニホンツキノワグマ。以前は九州地方にも生息していたが、現在では絶滅したと考えられている。

体長は1.2~1.6m。体重は200kgを超えることもあり、胸に三日月状の白い模様が入っていることが和名の由来にもなっている。

Pelican CC 表示 2.0

食性は植物食の強い雑食であるが、エゾヒグマとは異なりニホンカモシカやイヌワシのヒナなどを捕獲して食べる様子も確認されている。

生息域の広さから毎年のように人間への被害が報告されているが、出合い頭に驚いて攻撃したケースが大半を占めており、一部のエゾヒグマのように積極的に人間を捕食しようとした例は少ないと考えられている。

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巨大な熊

グリズリー(ハイイログマ)

グリズリーは北米に生息する大型のクマ。別名アメリカヒグマ、正式な名称をハイイログマという。生息地域では内陸に生息するものをグリズリー、沿岸に生息するものをヒグマ(Brown Bear)と呼ぶことが多い。

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巨大なイメージの強いグリズリーであるが、日本に生息するエゾヒグマと近縁種であり、平均的な大きさは同程度。最大級の個体は体重500kgを超えるが、平均体重はオスで260kg、メスで170kg程度だ。

Chad Teer CC 表示 2.0

植物のほか、ヘラジカやトナカイ、アメリカバイソン、さらにはアメリカグマをも捕食することもある。しかし、ヘラジカやアメリカバイソンに返り討ちにされることも多く、アメリカバイソンが逃げるグリズリーを追いかけて殺してしまう事例も確認されている。

ホッキョクグマ(シロクマ)

ホッキョクグマは北米大陸~ユーラシア大陸の北部、北極圏に生息する最大級の熊。オスの体重は最大で800kgに達することもある。

Alan D. Wilson CC 表示-継承 3.0

長い首と流線型の小さな頭部は遊泳に適した形状となっており、冷たい海を何時間もかけて泳ぎ、約65㎞も移動することが出来る。

雑食性の熊の中では特に肉食性が強く、魚類や鳥類、アザラシ、イッカク、イルカなどを捕食する。アザラシを呼吸用の穴で待ち伏せるなど高い知能で狩りを行う。

Ahodges7 CC 表示-継承 3.0

地球温暖化の影響により、南方の生息域や食料が減少しており、このまま温暖化が進めば北極圏全域のホッキョクグマが絶滅に向かう可能性が指摘されている。

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コディアックヒグマ

アラスカ州沿岸部、コディアック諸島の島々に生息する大型の熊。別名アラスカヒグマとも呼ばれる。

生息域にはサケの産卵地が多く存在していることから、川をさかのぼるサケを捕らえることが多い。これにより内陸部に生息するグリズリーよりも栄養を豊富に得ることができ、巨大に成長することが分かっている。

平均的な大きさはオスで300kg~600kgほど。最大級の個体ではホッキョクグマに匹敵する800kgを超える個体も確認されている。

アメリカグマ(アメリカクロクマ)

アメリカ合衆国・カナダ・メキシコなどに生息する。体長は1.2~2mほどとヒグマに比べるとかなり小さい。

Diginatur CC 表示-継承 3.0

森林に生息し、木の実や魚類、昆虫などなんでも食べる。メキシコ地方ではサボテンすらも食べる様子が確認されている。

ヒグマとはライバル関係にあり、ヒグマを避けるため木のある環境に生息し、ヒグマが少なくなった地域には生息域を広げることもあるようだ。

かわいい熊

ナマケグマ

ナマケグマはインド、ネパール、スリランカなどの南アジアに生息する熊。体長は1.4~1.9mほど。草原や湿度の高い森林などに生息し、湾曲した爪を使って木の枝にぶら下がることが出来る。この姿がナマケモノに似ていることから「ナマケグマ」の和名が付けられたと言われている。

Mohammad Abuzar photography CC 表示-継承 4.0

昆虫や果実、花、はちみつなどを食べるが、主な食料はシロアリ。器用に唇と舌をすぼめてごみを吹き飛ばしシロアリのみを吸い込んで食べる。

子供のナマケグマは生後1年半から3年ほど母親と過ごす。母親の背中に捕まって移動するなど可愛らしい姿を見せることもある。

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メガネグマ

メガネクマはエクアドル、コロンビア、ペルーなど南アメリカに生息する熊。体長は1.2~2mほど。目の周りに白い斑紋があり、個体によっては眼鏡をかけているように見えることから名付けられた。

Ltshears CC 表示-継承 3.0

多くのメガネグマが標高1,800-3,300mにある霧がかかった森林(雲霧林)に生息するが、砂漠や草原などの乾燥した地域での生息も確認されている。雑食ではあるが植物食が強めで、ヤシやパイナップルなどの果実を好んで食べる。

人間による生息地の開拓、乱獲や娯楽としての狩猟により生息数が減少している。

マレーグマ

マレーグマは南アジア~東南アジアに生息する小型の熊。体長は成体でも1.5mほどしかなく、その小ささから英語では”Dog bear(犬熊)”と呼ばれることもある。

Sakurai Midori CC 表示-継承 3.0

雑食性が強くカカオの実やヤシの実、トカゲやシロアリ、はちみつやハチの巣も食べてしまう。

熊の中ではかなり大人しい性格のため保護やペットとして飼育される事も多いが、現在でも乱獲や生息域の減少により生息数が減り続けている。

ジャイアントパンダ

パンダという名前のイメージが強いがジャイアントパンダもれっきとした熊の仲間だ。現在では中華人民共和国の四川省・陝西省などごく限られた地域にわずかな頭数が生息している。

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大きさは体長1.2~1.5mとかなり小さく、白と黒の独特な色が特徴だ。標高1,200 – 4,100mの竹林に生息し、食べ物の99%がササの葉やタケノコなど竹由来の植物という偏食。ただし、人里に降りて家畜を襲った事例など確認されており、雑食性にもなりうるようだ。

愛らしい姿から世界各地の動物園で人気が高く、温厚な性格であるイメージが強いが、実際にはクマらしい気性の荒さも持ち合わせており、飼育下のパンダが人を襲ったという事例も数多い。

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