有毒植物

【触ってはいけない】有毒植物の種類一覧!日本~世界の猛毒植物たち!

世界はもちろん、日本国内にもたくさん存在する有毒植物。中には毎年のように誤食による死亡事故が発生している危険な種も多い。

花をつけるもの、誤食しやすく食中毒などの症状を引き起こすもの、触るだけで大ケガしてしまうような危険なもの…見た目も形も様々な危険な種類の植物が存在しているのだ。

有毒植物
Pixabay

今回は、身近にある日本の植物~最強クラスの猛毒植物まで、さまざまな有毒植物を画像とともに見ていこう。

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日本三大有毒植物

まず紹介するのは日本三大有毒植物。「トリカブト・ドクウツギ・ドクゼリ」の三種が身近にある危険な毒草として知られている。

トリカブト

日本三大有毒植物として有名なトリカブト。日本国内に約30種が自生している。近年でも、セリやヨモギなどの野草と間違えてトリカブトを食べてしまう事故がたびたび発生している。

トリカブト
Benjamin Zwittnig CC BY 2.5 si

症状は軽いケースでは嘔吐や呼吸困難。最悪の場合、心停止や心室細動により死に至るケースが多い。摂取後数十秒で死に繋がるほどの即効性にも注意が必要。現在のところ、解毒剤は見つかっていない。

また、毒を多く含んだ根は「附子(ぶし)」と呼ばれる漢方薬として薬にもなっているが、使用方法を誤るとかなり危険。

ドクゼリ

北海道、本州、四国、九州の水辺や湿原地帯に自生する抽水植物。別名はオオゼリ、ウマゼリ。形がセリによく似ている上、生息環境も共通しているため誤食する事故が後を絶たない。

ドクゼリ
Kristian Peters CC 表示-継承 3.0

ドクゼリには、セリにはない地下茎がある付いているで簡単に判別できるが、この地下茎をワサビと間違えて食べた死亡例もある。また、ドクゼリの有毒成分は皮膚からも吸収されやすく、痒み止めに使用しての死亡例も報告されている。

ドクウツギ

ドクウツギは、近畿以北の本州~北海道によくみられる落葉低木。山地、河川敷、海岸など広く自生している。

ドクウツギ
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約1㎝程度の赤い実は、甘みがあると言われており、昔は子供が食べて死亡する事故が多かったと伝えられている。葉や茎にも毒性があり、食べると呼吸困難や痙攣などの症状を引き起こす。

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日本の有毒植物

ヒガンバナ(彼岸花)

北海道から沖縄県まで日本全国で見られる多年生の球根性植物。花から球根まで全草に毒を持っている。

ヒガンバナ
Kakidai CC 表示-継承 4.0

水田の畦道や墓地などによく生えているのは、人為的に埋められた名残であると考えられている。モグラやネズミ、昆虫などの地中生物がヒガンバナの毒を嫌って近づかないため、作物や墓の遺体を守る効果があったようだ。

誤食した場合、吐き気や中枢神経のマヒを引き起こし、死に至ることもある。一方で、第二次世界大戦中には長期間水にさらすことで毒抜きを行い食用とされたこともあったという。

シキミ

シキミは北海道から沖縄まで日本全土に自生する常緑樹。仏事に用いるために寺院など植栽されることが多い。全草に毒を含み、八角と似た果実と種子に猛毒を多く含む。

シキミ
Alpsdake CC 表示-継承 4.0

過去には八角と間違って食べたことによる死亡事例のほか、戦前には「日本産スターアニス(=日本産八角)」という名目でシキミの実を輸出し海外で死亡事故も発生している。

シキミの実は、特に危険な植物であるとして、植物としては唯一「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されている。

チョウセンアサガオ

チョウセンアサガオは南アジア原産のナス科の植物。日本へは江戸時代に薬用として持ち込まれ、本州以南で野生化している。

チョウセンアサガオ
H. Zell CC 表示-継承 3.0

園芸用では「ダチュラ」という名前で広く流通しているほか、「マンダラゲ(曼陀羅華)」、「キチガイナスビ(気違い茄子)」といった別名を持っている。ネット上で有毒植物として紹介される「エンジェル・トランペット」とも近縁種だ。

誤って食べてしまった場合、30分程度で口渇た幻覚、妄想、悪寒などの覚せい剤と同じような症状が現れる。過去には「チョウセンアサガオのつぼみをオクラと間違えた事例」や「ナスの台木として使用し実ったナスを食べてしまった事例」で中毒事故が起こっている。

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ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリジョウゴは藪などに生えるツル性の多年草で、日本全土に自生している。秋ごろには果実が真っ赤に熟す。

ヒヨドリジョウゴ
I, Sui-setz CC 表示-継承 3.0

全草にソラニンと呼ばれる毒素を含んでおり、特に果実を食べてしまった場合、吐き気や腹痛などの食中毒症状のほか、呼吸中枢のマヒなどの症状が現れる。

フクジュソウ

フクジュソウ(別名:ガンジツソウ)は、北海道から九州の山林に自生する毒草。

フクジュソウ
Alpsdake CC 表示-継承 3.0

根には強心作用、利尿作用があり民間薬として使われることがあるものの、毒性が強く使用方法を誤ると危険。嘔吐・呼吸困難・心臓麻痺などの症状を引き起こす可能性がある。

2007年に放送されたテレビ信州の「情報ワイドゆうがたGet!」では、フクジュソウの天ぷらを紹介し、リポーターが食べるという珍事件も発生している。幸い大事には至らなかったようだ。

キョウチクトウ

キョウチクトウとは、花は桃、葉は竹に似た園芸植物。美しい花から鑑賞用として人気が高いが花、葉、枝、根、果実などすべての部分、周辺の土壌にまで毒性が広がる。

キョウチクトウ
Alvesgaspar CC BY 2.5

一部でも口に入れてしまうと、嘔吐や下痢・めまいなどの中毒症状が発生する。過去には、枝を箸代わりに使用したことで中毒事故が発生したこともある。街路樹としてもよく見かける植物なので特に注意が必要だ。

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スイセン

園芸用として世界的にも人気の高いスイセン。日本では暖かい地域の海外周辺などで野生化もしている。

スイセン
Kropsoq CC 表示-継承 3.0

葉がニラに似ているため誤って食べてしまう事例が多い。症状は食中毒症状と接触性皮膚炎症状。初期に吐き戻すことが多いため重篤な症状に発展することは稀だと言われている。

イチイ(オンコ)

沖縄県以外の日本各地で庭木としてよく見られる針葉樹。別名アララギ、オンコなど。

イチイ
あおもりくま,(Aomorikuma) CC 表示-継承 4.0

果実以外の、種子、樹皮、葉全てにタンニンが含まれており、大量に摂取すると呼吸困難、痙攣などの症状が発生する。

果実にはほとんど毒が含まれないが、種子には毒性がある。人間でも4~5粒ほどで死に至る可能性があるため、犬などのペットや家畜が食べてしまわないよう注意が必要だ。

クサノオウ

クサノオウは野原や林縁に自生する一年草。葉を傷付けると黄色い液体が染み出てくるが、この乳液が皮膚に触れると炎症を引き起こす。

クサノオウ
Alvesgaspar CC BY-SA 3.0

葉や茎を誤食した場合、昏睡や呼吸困難などの症状が起きる可能性があるが、誤食自体がまれであるため、中毒事故の事例自体も少ないようだ。

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ハシリドコロ

本州から四国・九州にかけて分布する多年草。名前の由来は、食べると錯乱して走り回ることから。別名キチガイイモ、キチガイナスビ、オニヒルグサヤなど。

ハシリドコロ
PublicDomain

誤食した場合、めまい、幻覚、異常興奮などを起こし、最悪の場合には死に至る。ハンゴンソウ、フキノトウ、オオバギボウシなどの山菜と間違いやすいので注意。

イヌサフラン

ヨーロッパ中南部から北アフリカを原産とする植物であるが、日本国内でも園芸用として流通している。品種改良されたコルチカムという名前で販売されることも多い。

イヌサフラン
Marianne Cornelissen-Kuyt CC 表示-継承 4.0

葉は食用の山菜であるギョウジャニンニク、りん茎はジャガイモやタマネギと間違えられることが多く、過去10年のあいだ日本国内において6人の死者が発生するなど、日本三大有毒植物であるトリカブト以上に危険性が高いともいえる。

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スズラン

本州中部以北~北海道に自生する多年草。君影草(きみかげそう)、谷間の姫百合(たにまのひめゆり)の別名を持つ。

スズラン
H. Zell CC BY-SA 3.0

こちらもギョウジャニンニクと外見がよく似ているため、誤食事故がたびたび発生しており、スズランを活けた水を飲んでしまったことによる中毒死も発生している。ペットや子どもの誤食・誤飲に注意が必要だ。

ドクニンジン

別名「毒パセリ」と呼ばれるセリ科の有毒植物。古代ギリシャの哲学者ソクラテスの処刑に使われた毒薬としても有名。

ドクニンジン
Djtanng CC BY-SA 4.0

本来は日本には自生しない植物であるが、近年不法に持ち込まれたドクニンジンが北海道などで帰化しつつある。過去にはシャク(ヤマニンジン)と間違えて根を摂取したことによる死亡事故も発生している。

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タケニグサ

本州、四国、九州に分布する高さ2mに達するほどの多年生植物。

タケニグサ
Sphl CC 表示-継承 3.0

乳液には殺菌作用が強く、皮膚病やたむしに効き目があるとされるが、使用方法を誤ると炎症を引き起こすことも。食べてしまうと吐き気、呼吸麻痺、心臓麻痺などの症状を引き起こす。

アセビ

本州、四国、九州の山地に自生し、観賞用として植えられることも多い。

アセビ
Kurt Stüber CC 表示-継承 3.0

漢字では「馬酔木」。『「馬」が食べた場合「酔」ったようにふらつく「木」』というのが名前の由来であるとされている。。

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世界の猛毒植物

ギンピーギンピー

ギンピーギンピーはオーストラリアに自生するイラクサ科の植物。葉や茎にある刺毛には強力な猛毒が含まれており、近くを歩いただけで空中に飛散した刺毛を吸い込んでひきつけ、催涙、鼻水などの症状を引き起こす。

ギンピーギンピー
Rainer Wunderlich CC 表示-継承 3.0

葉の表面にあるグラスファイバーのような細かい毛は、触れただけで皮膚を突き刺し、除去することが難しい。数日間の激痛を耐え忍んだとしても、数年間も痛みに苦しむことになるという。

過去には誤ってギンピーギンピーの葉をトイレットペーパー代わりに使用した男性が、あまりの苦しみに自殺してしまったこともあったそうだ。

【ギンピーギンピー】イラクサ科最強の毒性植物!触るだけで地獄?

ローレルジンチョウゲ

ローレルジンチョウゲはヨーロッパに自生する1m程度の低木。日差しの強い日光下から暗い日陰まで様々な環境で成長することができるため、危険な外来種になる植物として知られている。

ローレルジンチョウゲ
Isidre blanc CC 表示-継承 4.0

触れるだけでも水ぶくれや炎症を引き起こす可能性があり、食べてしまった場合は免れないとも言われている。世界中の植物の中でも最強クラスの毒を持っている。

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マンチニール

マンチニールは北米大陸南部から南米大陸北部を原産とする常緑樹。高さ15m程に成長しリンゴによく似た果実をつけるのが特徴だ。

幹から葉まですべてに毒性を持ち、樹液を触るだけでも深刻な皮膚炎を発症する。マンチニールの木の下で雨宿りをしただけで強烈な痛みに襲われるほど。

マンチニール
Gabriele Kothe-Heinrich CC BY-SA 3.0

また、マンチニールの樹を焼却する際にでた煙が目に入ると、深刻な角質膜炎を引き起こす事も分かっている。もちろん、食べてしまった場合も消化器官に深刻な炎症・出血を引き起こす。

これほど危険な植物でありながら、古くから建材として使用されていることも興味深い。切り倒したのち、樹液が完全に乾ききるまで乾燥させてから使用するようだ。

ジャイアント・ホグウィード

ジャイアント・ホグウィード(和名:バイカルハナウド)はヨーロッパ各地に自生するセリ科の植物。

ジャイアント・ホグウィード
Fritz Geller-Grimm CC 表示-継承 3.0

樹液には光を浴びると毒性を示す成分が含まれており、皮膚や服に樹液が付いたまま光を浴びてしまうと、痒みや炎症、水ぶくれといった症状を引き起こす。

炎症を起こした部位は黒から紫色の傷になり、数年間もの間残り続ける。わずかな量でも樹液が目に入ってしまえば失明する可能性が高いそうだ。

ジギタリス

ジギタリスはオオバコ科の植物。地中海沿岸を中心に中央アジア・ヨーロッパなど、世界各地に20種あまりが存在している。釣り鐘状の美しい花を咲かせることで園芸でも人気だ。

ジギタリス
SylviaWetzel CC0

ジギタリスは葉や茎・根に至るまで毒を含んでおり、誤食すると吐き気や脱力感、不整脈などを引き起こし、最悪の場合、死に至る可能性もある。

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