手乗り鹿のマメジカが超かわいい!日本の動物園にもいるらしいぞ!

鹿というと奈良県を想像する方が多いかもしれませんが、鹿は日本のみならず世界各地に生息する動物です。その種類は多岐に渡り形態も様々。

中には超巨大なヘラジカなど、3mを超えるような大型の種も存在します。

ヘラジカ。こいつら顔の大きさが完全におかしい。

今日紹介する『マメジカ』は、そんなヘラジカとは正反対!
「もしかすると、手に乗ってしまうのではないか!?」というレベルの、小ささが特徴の鹿です。

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マメジカ

それでは!マメジカの可愛い画像とともにマメジカの特徴について見ていきましょう。

マメジカの特徴

めちゃくちゃ小さい!

マメジカは『豆鹿』というくらいなのでとても小さいことが最大の特徴と言えます。

種類にもよりますが、小さいものだと成体でも30cm程。その子供にいたってはモルモット並みに小さいこともあります。

マメジカの小ささは鹿の中でもダントツ。

シカ科最大級のヘラジカと比べるとこんな感じになっちゃうのです。

こんな感じで角にも乗れるサイズです。ちなみに、ヘラジカの角は2mを超えることもあるそうですよ!

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顔はどちらかといえばネズミ風

鹿という名前がついているのに顔は若干ネズミ風。

よくみるとシカっぽくもあるけど目が完全にネズミのそれ。目が大きくぱっちりしているからネズミみたいなんでしょうか?

ちなみに、日本語ではマメジカの種類をジャワマメジカのように『○○マメジカ』と呼ぶようだけど、英語では『ネズミジカ』なんて呼ばれる種類もいるらしい!

鹿といってもツノは無い

よくよく考えると鹿のオスには立派な角が生えているイメージがありますが、マメジカは雌雄ともに角がありません。

「角が無いからネズミっぽく見えるのかもしれない!」と閃いたので、シカ科の動物であるトナカイの角を移植してみました。

角があっても無くてもマメジカは鹿っぽく無いようですね。

足がめっちゃ細い!

マメジカを見たときの違和感の正体は、やはり異常なまでの足の細さでしょう。

完全に体格とミスマッチな細すぎる足。見ているだけで折れるんじゃ無いかと不安になります。

足が細いせいなのか、あまり俊敏な動きはできないようです。

マメジカの分類

マメジカは、反芻亜目マメジカ科に分類される小型の哺乳類。

反芻亜目とは、ウシ・ヤギ・シカ・キリンなどが含まれるグループで、草をモグモグ飲み込んでは一度吐き出し、またモグモグするという特徴を持つ動物。

マメジカは、その反芻亜目の中のマメジカ科というグループに属していて、そこから3属10種に分けられます。

ちなみに、冒頭で紹介した巨大なヘラジカや日本のシカは反芻亜目シカ科に分類されています。

『シカ科』と『マメジカ科』は、科が違うので生物の種としても全く違うんです。

『鹿』と『牛』が、同じ反芻亜目というグループなのに全く違う生態を持っているように、『鹿』と『マメジカ』もそれほど近い種類というわけでもありません。

マメジカの生息地

マメジカなんて日本では見かけないので、アマゾンの奥地にでも生息しているようなイメージを持ってしまいそうですが、主な生息地は南アジア〜東南アジア。草木で身を隠すことができるようなジャングルに棲息しているようです。

東南アジアに生息するジャワマメジカは重さ0.7kg~8.0 kg程度で、世界最小の有蹄動物という記録を持っています。
※有蹄動物(ユウテイドウブツ)=ヒズメを持っている動物のこと。

アフリカのマメジカ

ミズマメジカ

マメジカは主に東南アジアに棲息すると説明しましたが、『ミズマメジカ』という種類だけはアフリカの熱帯雨林にも生息しているとか。この、ミズマメジカは体重7~16 kg。マメジカと言っても普通にデカイです。

マメジカの生態

マメジカの興味深い点は身体の特徴だけに留まりません。ちょっと面白いマメジカの生態についても紹介します。

マメジカは生きた化石?

生きた化石というとカブトガニやシーラカンスを想像する方が多いかもしれません。

生きた化石と呼ばれる生物は海の動物が多いイメージですが、今回の主役『マメジカ』も生きた化石と言われています。

マメジカは漸新世(3400万年前)から中新世(500万年前)にかけて生息域を広げて繁栄してきたと考えられています。

3400万年前といえば、今では絶滅してしまった「マンモス」や「サーベルタイガー」達が生息していたような、現在とは大きく異なる地球環境。私たち人類はまだちょっと進化しただけの猿でした。

現在のマメジカ達は、そんな大昔に生息していたような『原始的な反芻動物の特徴』を色濃く残しているそうです。

巨大な歯を持つサーベルタイガー!強靭なイメージの裏側にある真実

潜水が得意!マメジカはクジラの先祖かも?

大昔、クジラは陸上の生物だったと考えられています。クジラの先祖が、どんな生態だったのかについては諸説ありますが、もしかすると『マメジカ』と似ている生き物だったのかもしれません。

というのも、『マメジカ』の一部の種は、水に対する抵抗がなく自ら水中に入っていくことがあるのです。彼らは、捕食者などの天敵の気配を察知すると、長い時間潜水することで危機から逃れることができます。

『緊急事態になると泳ぐことができる哺乳類』なら世界中にいますが、普段は陸上で生活しているにも拘らず『緊急時には自ら潜水して敵をやり過ごす』なんて哺乳類はあまり聞いたことがありません。

かつては陸上で生活していたクジラの先祖(想像図)

このことから、『クジラの先祖たちもマメジカのように、敵から逃れるために潜水能力を手に入れたのではないか?』という説も有力視されているそうです。

【クジラ】不思議な生態とクジラの種類!イルカとの違いは○○だけ!

上野動物園に行けばマメジカが見れる!

こんな不思議な動物『マメジカ』ですが、嬉しいことに日本の動物園でも飼育されています。

日本で唯一?マメジカの飼育を行っているのが東京にある上野動物園。

上野動物園は『パンダ』で有名な動物園ですが、ほかにも「オカピ」や「タテガミオオカミ」などの珍しい動物がたくさんいるんですね!

いつまで飼育・展示されているのか?などのお問い合わせは上野動物園まで!

記事内画像提供:上野動物園無料写真

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