小型ペットとして人気の高いハムスター。動物に興味がない方でもその可愛さや魅力はご存知かと思います。
ハムスターを飼っている方なら当たり前の事でも、意外と知らない人が多いようで、自宅で飼育しているハムスターの話をすると「へぇ~。」と言ってもらえることも良くあります。
そこで今日は、そんなハムスターに関する10個の雑学やトリビアをご紹介したいと思います。
ハムスターの生態
ハムスターの雑学&トリビア
①ひまわりの種はあげ過ぎてはいけない
ハムスターと言えば小さな両手でヒマワリの種を抱えてもぐもぐしているイメージが定着しているようで、『ハムスターの食べ物=ヒマワリの種』と思ってしまう方も多いです。
しかし、実際にハムスターを飼育する際はヒマワリの種ばかりを与えてしまうと肥満の原因となり、ハムスターの健康上あまり良くありません。
メインの食事はハムスター専用のペレットにして、ヒマワリの種は1日3粒程度までにした方が良いようです。
②移動距離は一日5~20Km!!

ハムスターは回し車が大好きで、一日中カラカラと走り回っています。回し車は狭いゲージの中での運動不足を解消でき、ハムスターのストレス軽減にも効果があるそうです。
ある日、「いったいこの子は一日どのくらい移動しているんだろう・・・?」と思い、ハムスターの移動距離を調べてみたところ衝撃を受けました。
なんと、ハムスターの一日の移動距離は一日5Km~20Kmにも達するそうです。あの小さな体でそんな長距離を移動していると考えるとちょっと怖いくらいです!
③視野は270°!でも色盲で目が悪い。

ハムスターには丸くて可愛い目が付いています。見た目では顔の正面についているように見えますが、ハムスターの視野は約270°もあるそうです。
野生生物の生態系の中では決して強いとは言えないハムスター。捕食者から逃げるために広い視野を見渡す必要があったのかもしれません。
ただ、視力に関してはそれほど良いというわけではなく、景色の見え方も色盲であると言われています。目が良いのか悪いのか・・・。
④世界中のゴールデンハムスターはたった1匹の雌から始まった

これは有名な説ですが、現在ペットとして飼育されている全世界のゴールデンハムスターは、全て1匹のメスの子孫らしいのです。
ゴールデンハムスターの正式名称は『シリアンハムスター』と言います。1930年、シリアで捕獲された1匹のメスの野生ゴールデンハムスタ-が12匹の子どもを産み、それぞれが子孫を残していった結果、現在の数にまで繁殖したそうです。
最初のゴールデンハムスターである個体が子供を産んだ事から、野生のオスがいた事は間違いないのですが、当時から野生のハムスターを見つけることは困難な状況だったそうで、現在でも完全に野生のハムスターはほとんどいないと考えられています。
⑤頬袋は背中まで広がっている

ハムスターは自分のほお袋に食料を詰め込むことで有名ですが、そのほお袋が頬だけでなく背中にまで広がっていることを知っている人は少ないようです。
よく勘違いされやすいのですが、ハムスターが頬袋にぱんぱんに食べ物を詰め込む理由は、食料を自分の巣に持ち帰るためです。決して食いしん坊だから飲み込めないほど頬張っているわけではありません。
ちなみに、大きい種類のハムスターだと、ヒマワリの種を片方に50個ずつ、計100個近く詰め込むことが出来るそうです。
⑥ほお袋を浮き輪がわりに使うハムスターもいる
肺でしか呼吸できない哺乳類にとって、水に溺れることは死に直結します。ハムスターとて例外ではありません。
ハムスターたちは自ら進んで水に入っていくことはありませんが、雨で水かさが増して巣が水に浸かってしまった場合など、不測の事態が起こった際には自力で生き残らなければなりません。
そのような大ピンチに陥ると、ゴールデンハムスターなどは自身のほお袋に空気をいっぱい溜め、浮き袋として代用するそうです。
ただし、ハムスターは体力も弱く遊泳力も乏しいため長時間泳ぎ続けることはできないそうです。また、すべてのハムスターが出来るという訳でもないため、大切なペットのハムスターを水に入れてみたりすることの無いようにお願いします。
⑦ハムスターが鳴くのは高ストレス状態

ハムスターのゲージに近づくと、「ギッ!ギッ!」と鳴き声をあげることがあります。「ほらぁ!私に反応してくれた―!」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ハムスターは基本的に鳴くことが少ない生き物です。
普段は鳴くことが少ないハムスターが鳴く場合は「自分の生命の危険を感じているとき」など高ストレス状態に陥ったサインと考えられます。「手のひらに乗せてあげると鳴いて反応してくれるんだー!」などと勘違いすることの無いようにしましょう。
ちなみに私の飼っているハムスターは触ったりしても滅多に鳴くことはありませんが、実家で飼っている愛犬が私の家に来ると鳴くことが多いです。ハムスターはストレス状態が続くと弱ってしまいます。ペットのハムスターが頻繁に鳴くようなときは、ストレスの無い環境へと改善してあげましょう。
⑧よく考えるとハムスターはネズミ

ハムスターは世界中で愛されている動物ですが、彼らはネズミの一種です。
「なにを当たり前のことを・・・。」と思われそうですが、ハムスターを見て「うわっ、ネズミだ!」と感じる方は少ないようです。
記事内でも書いたように『野生のハムスターは絶滅寸前と考えられており見つけることは困難』なのですが、ハムスターは『可愛くなる』という特殊な進化に成功したため、人間のペットとして絶滅せず繁栄することに成功しました。
ある意味では、人間無しでは生きられない『人間に寄生する動物』という考え方もできて面白いですね。