【ミミズトカゲ】閲覧注意?地中生活者ミミズトカゲがキモスゴイ!

最近めっきり見る機会の減ったトカゲたち。シュルシュルした素早い動きと、つぶらな瞳を見て「かわいい」と感じる変わり者はワニオだけでは無いはず!

しかし、今回紹介するトカゲはちょっとグロテスクな身体の奇妙な生物だ。

トカゲのくせに土の中で生活し、脚や目も退化させてしまったミミズのようなチョイグロ生物「ミミズトカゲ」にズームインだ!

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ミミズトカゲとは?

ミミズトカゲは、爬虫綱有鱗目ミミズトカゲ亜目に属する爬虫類。ミミズのような見た目を持ち、土の中で生活するトカゲと近縁の生物だ。

ミミズトカゲ
Diogo B. Provete CC 表示-継承 2.5

土の中で生活することから四肢やまぶた・耳の穴すらも退化しており、移動するときは体を上下にくねらせて動く。内蔵の構造すらもトカゲとは異なるため、トカゲっぽさのかけらもない生物だ。

体長は種類によって異なり、約10㎝程度から大きいものでは約60㎝に達する。巨大さとミミズっぽさが相まって、それなりにグロい見た目をしているがペットとして飼育されることもあるらしい。

ミミズトカゲはトカゲではない!

ミミズのような見た目は「ミミズトカゲ」の名前にぴったり。だがしかし、実際にはミミズトカゲはトカゲでもミミズでもないのだ。

Mario modesto CC BY-SA 3.0

昔はトカゲの一種とされ「トカゲ亜目」というグループの中に分類されていたけれど、現在では「ミミズトカゲ」という単体のグループとして分類されている。

分かりやすく言うと、爬虫類の中に「有鱗目」という大きなグループがあり、その中に「ヘビ・トカゲ・ミミズトカゲ」という中グループが3つあるイメージだ。

脚が無い!

フトアシミミズトカゲ科以外の3種のミミズトカゲは四肢が全て退化しており、フトアシミミズトカゲも申し訳程度にちょこんと小さな5本指の前脚が残る程度だ。

CostaPPPR CC 表示-継承 3.0

ミミズトカゲは生涯のほとんどを土の中で過ごすため、足を退化させることで地中で行動しやすくなったようだ。

土を掘り進む際には特殊な形状の頭部で土を押しのけながら進む。頭部を器用に振りながら掘った穴の内壁に邪魔な土を押し付けてトンネルを形成していくのだ。

Quintinense CC 表示-継承 3.0

移動はヘビのように身体をくねらせ蛇行するのではなく、折りたたまれた体表の皮膚を伸縮させることでミミズのように前進する。

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耳も眼も無い!

ミミズトカゲは脚だけでなく目や耳(鼓膜)、体表色素も退化している。極限まで必要ない物を取り除いたシステマチックな生き物なのだ。

Kerstin Engelking CC BY-SA 4.0

土の中では視覚は役に立たないため眼が退化し、日差しから身を守るための色素も不要。アルビノのような白い肌を持つ種も存在する。

ただし、聴覚に関しては鼓膜が無いかわりに、地中の音を下顎で感知している。頭部の先端に位置する下顎で音を捉えることは、トンネル状の穴の中でのエサ探しに都合が良いようだ。

ミミズトカゲは何を食べる?

大人しそうに見えるミミズトカゲだけれど、実際には活動的な捕食者でもある。顎骨には鋭い歯が並び、他の爬虫類と同じように肉食性だ。

Benny Trapp CC BY-SA 3.0

ミミズトカゲの主な食べ物は地中に生息する節足動物やミミズ。さらには脊椎動物までも捕食することがあるという。

飼育下においては爬虫類向けの人工餌で餌付けすることも可能なようだが、それほど飼育方法が確立しているわけでも無いため、種や個体によっては難しいようだ。

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ミミズトカゲの生息地

ミミズトカゲはアフリカ大陸・南米大陸を中心に周辺の地域に棲息している。

User:Sarefo CC 表示 2.5

ヘビやトカゲは全世界に生息地域を広げたのに対し、ミミズトカゲの生息地域は限定的。アフリカ大陸では全土に分布しているのではなく、沿岸部に沿ってぐるりと生息地が広がっているのがわかる。

ハイギョ‐ミミズトカゲと似た生息域を持つ
Tannin CC 表示-継承 3.0

この奇妙な生息地の広がりは、かつて地球上の5つの大陸が「一つの巨大な大陸=パンゲア大陸」だった頃に、ミミズトカゲの先祖が分断されたことによるものだと考えられている。肺呼吸を行う魚として知られるハイギョなども同じような生息地を持つ典型例だ。

ミミズトカゲの種類

ひとくちにミミズトカゲといっても4科のミミズトカゲが存在する。どれもミミズみたいで同じにみえるけど、色々と特徴が異なるらしい。

ミミズトカゲ科

Diogo B. Provete CC BY-SA 2.5

ミミズトカゲの中で最も種類が多い科で、147種が確認されている。中でもオオミミズトカゲは最大70㎝にも達する最大種だ。

フロリダミミズトカゲ科

現生するのはフロリダ半島に棲息する1種のみとされている。その一方でフロリダミミズ科に属するミミズトカゲの化石は多く見つかっており、北米大陸の広い地域に生息していたことが分かっている。

フトミミズトカゲ科

北アフリカ・西アジアなどに生息し、銃弾型もしくはシャベル型の頭部を持つ。ミミズトカゲの中で唯一の胎生種で、赤ちゃんを卵ではなく直接産むというちょっと変わったミミズトカゲだ。

フタアシミミズトカゲ科

marlin harms CC BY 2.0

カリフォルニア半島とメキシコ中部に生息するミミズトカゲ。前脚は5本の指が退化せずに残っておりミミズトカゲの中でも原始的な種であると考えられている。ちなみに土を掘る場面であっても、残った前脚を使う事はなく頭部で掘り進んでいくらしい。