【地獄の門】絶えず業火に包まれる!入口を開いたのは人間だった!ダルヴァザのガスクレーター

何もない大地にボコッと空いた大きな穴。巨大な穴の中では絶えることのない真っ赤な炎が揺らめいています。

今日紹介するのは『ダルヴァザのガスクレーター』。通称『地獄の門』と呼ばれるスポットです。

ダルヴァザの地獄の門

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地獄の門とは?

1991年にソビエト連邦より独立した永世中立国トルクメニスタン。国土のほとんどが砂漠に覆われた乾燥地帯です。

首都アシガバードから北へ260km進んだ所に位置する人口350人ほどの小さな集落『ダルヴァザ』。その街のはずれに『地獄の門』と呼ばれるガスクレーターが存在します。

直径50-100m、深さ20mの大きなクレーター状の穴の中からは、真っ赤な炎が吹き出しています。

トルクメニスタンは世界有数の天然ガス産出国で、ダルヴァザ周辺の地下にも豊富な天然ガスが埋蔵されており、地獄の門は地下から絶えず吹き出すガスを燃料として、絶えることなく燃え続けているのです。

この世の物とは思えない恐ろしい光景を見た現地の人々は、このガスクレーターに『地獄の門』という名を授けました。現在では海外から観光客も訪れるほど有名なスポットとなっています。

地獄の門が出来た経緯

これほど大きなクレーターと、絶えず燃え続ける風景は活火山の火口ようにも見えます。しかし、この地獄の門は自然現象によって出来たものではなく人為的な事故によって産み出された物なのです。

ここでは、地獄の門が作られた経緯についてお話しします。

初めは何もない場所だった

かつてのダルヴァザには、燃え上がる炎はもちろん、クレーターのような穴も存在していませんでした。

地獄の門が開かれたのは1971年のこと。ソ連の地質学者達は天然ガスの採掘調査のためにダルヴァザの町へと訪れました。

学者達がボーリングと呼ばれる地質調査を行っていると、地下に天然ガスに満ちた洞窟を発見したのです。

これにより、ダルヴァザ周辺には採取可能な天然ガスがあることがわかったのですが、ここでトラブルが発生します。

ガスの噴出・・・そして火を灯した

どうやら、地下の洞窟はとても脆いものだったようで、ボーリング中の機材もろとも周辺の地盤が崩落してしまったのです。

イメージ画像

人間が引き起こした崩落事故によって、現在『地獄の門』と呼ばれているクレーターが出来てしまいました。

さらに、追い討ちをかけるように洞窟内の天然ガスが吹き出します。

有毒性の天然ガスの中では呼吸も出来ないうえ、可燃性が高いため爆発事故が起きてしまう可能性もあります。

そこで、ガスの放出を食い止めるため、地下から噴出する天然ガスに火が放たれました。

数週間で燃え尽きるはずが40年

当初は崩落した洞窟内にあった天然ガスを全て燃やし尽くせば火は消えてしまう予定でした。

「数週間も燃やしておけばガスも無くなってしまうだろう・・・。」

誰もがそう思っていましたが、可燃性の天然ガスは次から次へと溢れ出し火が消える気配がありません。

やがて、現時点では消火不可能と判断され、ガスクレーターは放置されることとなりました。

時は流れて21世紀―。

火が放たれてから40年以上たった現在でも、地獄の門の炎は途絶えることなく燃え続けています。

21世紀の現在でも、地獄の門の燃焼を食い止めることは技術的に難しいと考えられており、自然と火が消えるのをのを待つほか無いといいます。

天然ガスの埋蔵量自体が不明なため、今後いつまで燃え続けるのか未だにわかっていません。

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地獄の門は結構危ない観光名所

今回紹介したダルヴァザのガスクレーター『地獄の門』は、現在では国内外から多くの人が集まる観光スポットとなっているそう。

観光スポットといっても特別に整備されている訳でもなく、クレーターの周囲には柵すら設置されていません。

すぐ近くまで車で乗り付けて内部を覗くことができるのですが、クレーターのフチは足場が脆くなっているような危険地域。

スリル満点の観光スポットである『地獄の門』ですが、本当の地獄への入り口となってしまわないように注意が必要です。

TOPimage:Roderick Eime

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