世界最大の生き物は何?と言われて、頭に浮かぶのはどんな生物だろうか?
「ゾウ…恐竜…クジラ…巨大樹…?」
一説によると、世界一大きな生物は「キノコ」なのだそうだ。
今回は、キノコ類最大の大きさを誇り、寿命2400歳、世界最大の巨大生物と呼ばれる巨大キノコ【オニナラタケ】について詳しく見ていこう。
オニナラタケとは?
ナラタケは、ユーラシア・北アメリカ・アフリカなど世界各地に分布するキノコの一種。日本では食用としても用いられており、東日本では広く親しまれている。
その中でもアメリカ合衆国オレゴン州に自生している「オニナラタケ(Armillaria ostoyae)」の一個体が世界最大の生物であると言われており、「The Humongous Fungus=巨大菌」なんて名前まで付けられている。
その寿命は2400歳~8000歳と言われており、最長寿級の生物かもしれない。
ちなみに世界最大のキノコと言っても、シロナガスクジラを超える一本の巨大なキノコがそびえ立っているのではない。
山に生えているオニナラタケのDNAを調べたところ、どこに生えたキノコを検査してみても同じ遺伝情報を持っていることが判明し、山の表面に生えた大量のキノコが一体の巨大なコロニーであることが分かったという訳だ。
世界最大キノコの大きさ
アメリカ合衆国オレゴン州にあるマルー国立森林公園で発見されたオニナラタケは、総面積8.9平方kmに生える一個体。
東京ドームに換算すると約684個分。山覆いつくすほどの巨大な一体のキノコという事になる。
このキノコを一個体による巨大なコロニーであると考えた場合、約5万平方㎞をカバーすることで知られるパンドの森を軽々追い抜き、人類が知りうる限り世界で一番大きな生物であるという事になる。
ナラタケは生きている木の根元に寄生し、その木を枯れさせるそう。
ネット上では「巨大オニナラタケに覆われた山は木が枯れて茶色くなっているので一目瞭然」との噂もあるが、実際にはGoogleマップで検索してみてもほとんど見分けが付かないようだ。
「きのこびと」←この噂に関しては、こちらのサイトでかなり詳細にチェックされているので、気になる人は見てみよう!