【テッポウウリ】植物界のスナイパー。爆発して種子を発射!

植物が種子を広範囲に散布する方法は色々ある。鳥などの動物に一旦食べさせたり、コロコロと転がったり

gailhampshire CC BY 2.0

そんな中でも一風変わった方法を取るのが「テッポウウリ」という植物。その名の通り種子を鉄砲のように発射することができるのだ。

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テッポウウリの爆発動画

ともかく、テッポウウリの爆発する瞬間を見てみよう。以下の動画でスロー再生で見ることができる。

落としてしまったコーラのように液体が噴出するのが分かる。

テッポウウリとは?

テッポウウリは地中海沿岸や中国南部などに自生するツル性の植物。学名 Ecballium elaterium 。見た目はキュウリに似ている。

Symac CC BY-SA 3.0

本来は多年草であるが、日本の園芸では一年草として育てられるらしい。

見た目は普通の植物だが、熟した果実を爆発させることで種子を広範囲にまき散らすという何ともアグレッシブな特徴を持っている。

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テッポウウリの果実

テッポウウリの果実は長いトゲトゲが大量についた7㎝くらいの奇妙な見た目。果実が熟して柄から剥がれ落ちる際、柄が外れた穴から種子の入ったネバネバの液を勢いよく射出する。このことから「鉄砲瓜」のほか「爆発キュウリ」などと呼ばれている。

Kurt Stueber CC BY-SA 3.0

ちなみに、テッポウウリの果実には有毒成分であるククルビタシンが多く含まれている。ククルビタシンはヘチマやユウガオなどにも含まれ、食中毒を引き起こす可能性もある成分だ。

古くから民間療法の薬草としても利用されており、現在でもククルビタシンの性質を利用して、下剤などの薬品が作られることもあるそうだ。

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