絶滅した古生物の中でも、やっぱり魅力的なのは巨大生物。巨大な古代生物といえば恐竜を思い浮かべる人が多いかもしれないけれど、恐竜なんて可愛らしく見えてしまうような怖い絶滅種がたくさんいるんだ。
今回は、現代に生き残ってなくて本当に良かった…と思える巨大で怖い絶滅生物をピックアップだ!
アーケロン
今やペットとしても人気の高いカメだけど、恐竜の時代に実在したアーケロンというカメは全長4mに達する巨大生物だったらしい。

アーケロンは今から7500万年前の白亜紀に生息していたウミガメの一種で、アンモナイトを食べていたとも言われている。現代にアーケロンが存在していたら、「サーフィン中にアーケロンに襲われた。」なんて事故もあったかも。
画像のアーケロンは脚が1本無いけど、この部分はモササウルスに食べられたと考えられている。
モササウルス類
モササウルス類はティラノサウルスと同じ白亜紀後期に繁栄した海洋棲の爬虫類。簡単な話、海に住むトカゲなんだけど、その大きさは最大20mに達していた可能性もあるそうだ。

屈強な生物がたくさん存在する白亜紀の海で頂点捕食者として繁栄していることから見ても、とてつもない凶暴な生物であったことは明らか。化石の胃の内容物からは大量のサメの歯が見つかっているそうだ。
ケツァルコアトルス
ケツァルコアトルスは最大の翼竜で、地球史上最大級の飛行動物だ。翼を広げた大きさについては諸説あるが、おおむね12m~18mと言われている。

背の高さだけでも現在のキリンよりも高いけど、体重はかなり軽く、一説では人間一人分ほどの体重しかなかったそうだ。あまりに巨大なので、飛べたか・飛べなかったかで論争が起きやすい翼竜だ。
ティタノボア
現在分かっている中で最大のヘビであるティタノボア。恐竜たちが絶滅した後の約5800万年前まで生息していた。

全長は15mを超え、体の一番太い部分では直径1mにも達したと見積もられている。有名な大蛇であるアナコンダの平均サイズが全長5‐6mほどだと考えると約3倍の大きさ。
ちなみに現生のヘビの最大種はアメニシキヘビで、最大全長9mを超えるとされている。現ヘビもそれなりに頑張ってるけどティタノボアの足元にも及ばない。
アースロプレウラ
古生代石炭紀に生息したヤスデの仲間。ヤスデというだけでも気持ち悪いのに、全長2mを超えるというから絶叫モノだ。

アースロプレウラが這いまわった痕跡の化石は世界各地で見つかっているらしい。何それ気持ち悪い。
メガネウラ
史上最大の昆虫メガネウラ。2億9000万年前に生息していた原始的なトンボの仲間だ。

翼の幅が75㎝に達する超巨大昆虫で肉食性だったと考えられている。現在のトンボの様に飛び回ることはできなかったらしく、翼を羽ばたかせつつ滑空飛行を行っていた。
とりあえず機動力は無かったようなので安心だけど、庭先にこんなの止まってたら間違いなく気絶する。
ウミサソリ
ウミサソリは文字通り海に生息するサソリのような生物。今から約4億年前のシルル紀~デボン紀に繁栄した節足動物だ。

手のサイズの小さなものから全長2.5mに達する巨大なものまで、当時の海ではメジャーな生物だったらしい。現在のカブトガニのような生態だったと考えられているらしい。
エビの消費量世界一と言われるほどエビが大好きな日本人からすれば、美味しそうにも感じる気も…。
アンドリューサルクス
推定体長382㎝で「史上最大の陸棲肉食獣」と称されるアンドリューサルクス。今から約4000年前ごろに生息していた肉食獣の先駆け的存在だ。

大型のイノシシのような見た目をしており、頭蓋骨だけでも長さ80㎝以上。強靭なあごでバリバリと獲物をかみ砕いていたと考えられている。
メガテリウム
約164万~1万年前に南アフリカ大陸に生息していた大型哺乳類。現在のナマケモノの仲間でありながら全長6‐8mという巨体を持ち、地上を歩いていた。

現在のナマケモノとは似ても似つかず、地上をのそのそ歩いては木の葉なんかをモリモリ食べていた。
北アメリカ大陸にいた近縁種のエレモテリウムは、アメリカにまで進出してきた人類と遭遇し、狩猟されていたことが分かっている。ナマケモノと人類が戦っていたなんて今からは想像できない…。
エーギロカシス(アノマロカリス)
エーギロカシスは今から約5億年前のカンブリア紀に繁栄したアノマロカリス類の一種。ほとんどの生物が数㎝程度だった当時の海では反則レベルである全長2mの巨大さを持っていた。

アノマロカリスというと三葉虫を食べている姿を想像しがちだけど、エーギロカシスは水中のプランクトンを濾過して食べる大人しい生物だったと考えらえれている。
カメロケラス
約4億7000万年前に繁栄したチョッカクガイの仲間。円錐状に尖った殻を持っていたと考えられており、その長さは最大11mにも達していたらしい。

オウムガイやアンモナイトのような触手を持っており、触手の根元にあるケラチン性の硬いクチバシで獲物をバリバリと砕いて食べていた。
殻の内部のほとんどは浮上用のガス室であったと考えられており、現在のオウムガイのような仕組みで泳いでいたと考えられている。
ギガントピテクス
ギガントピテクスは史上最大の霊長類。身長3mに達する巨大類人猿だ。体重は最大500Kgに達するという見積もりもあるほどの巨体だった。

詳しい生態は謎に包まれているが、竹や果実なんかを食べる雑食性だったと考えられている。
身体が大きくなりすぎたため、環境の変化についていけなくなり、ジャイアントパンダと生息地が重なってしまったことなども相まって絶滅することとなった。
メガロドン
約1,800万年から約150万年前の海に生息したサメの一種。ホオジロザメの仲間で超凶暴な捕食者だったようだ。

最大サイズについては諸説あるものの、最低でも10m、最大で20mに達していたと言われている。巨大な歯を活かして、大型のクジラをも捕食していたことが分かっている。
分類に関しては「ホオジロザメと同属では?」という説もあるとのことなので、もしかするとメガロドン=ホオジロザメかもしれない。
リードシクティス
リードシクティスは今から約1億5000万年前のジュラ紀後期に生息した史上最大級の魚類。

大きさは不明とされているものの、頭骨の化石から推定すると全長28mとシロナガスクジラ級の大きさだったことになる。
実際には16-17mの魚類だったとの説が有力だけど、それでも現生最大の魚類であるジンベエザメを5m近く上回る巨大さ。口には4万本以上のフィルター状の歯が付いており、プランクトンを食べて生活する大人しい魚だったようだ。