【絶滅動物一覧】人間のせい!ヒトが滅ぼした野生動物たち!

地球の歴史上、大量絶滅期という時代が5回ほどあった。最も有名なのが、恐竜などの古生物が絶滅することとなった白亜紀末の大量絶滅だろう。

そんな大量絶滅期が今まさに訪れている。今現在、地球は6度目の大量絶滅期を迎えたとされており、100万種を超える動植物が絶滅の危機に瀕しているのだ。

さらに、現在の『絶滅のスピード』は、白亜紀末の隕石落下に伴う絶滅スピードをも遥かにしのぐ。1年間に推定4万種の動植物が絶滅しているという※。(※Norman Myers著『沈みゆく箱船』より)

その大量絶滅期を作り出したのが他でもない私たち人間ということを忘れてはいけない。

そこで今回は、私たち人間のせいで絶滅してしまった動物たちにスポットライトを当ててみよう。乱獲、密猟、駆除、環境汚染など人間の活動によって滅ぼされた動物たち。その一部を見ていこう。

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人間の狩りが原因で絶滅した動物

マンモス

約400万年前から1万年前頃まで生息していたと言われるマンモス。(記録に残る最後の1体は、紀元前1700年頃に東シベリア沖合の島で狩られたものという説もある。)

マンモス
tony241969によるPixabay

マンモス絶滅の原因については諸説あり、氷河期による食料減少説などが有名だが、最新の研究では「人間の活動が絶滅に大きな影響を及ぼした」と考えられているのだ。

人類がマンモスを狩る際に使用した『クロビス石器』が1万1000年前頃に使用されるようになるに伴って、マンモスの個体数が減少していったことが分かっている。人間がより高度な狩りを行うようになったことが絶滅スピードに拍車をかけたことは間違いないだろう。

マンモス
PublicDomain

また、約一万年前に人類がアメリカ大陸に進出した際、人間が連れ込んだ家畜が原因となり、伝染病がマンモス内に蔓延したとする説もある。

ドードー

1598年、マダガスカル沖のモーリシャス島で発見された飛べない鳥。 当時は大航海時代であり、航海の保存食として乱獲が相次いだため絶滅してしまった。

ドードー
PublicDomain

天敵のいない孤島を住処としていたドードーは警戒心が薄く、地上に巣を作ること、空を飛べず足も遅いことなどから簡単に捕まえることが出来たようだ。

人間の乱獲と、人間が持ち込んだ家畜やネズミに卵などを捕食されたことにより、発見からたった83年後の1681年に最後の個体が目撃され、それを最後に絶滅が確認された。

ドードーの剥製
gnomonic CC 表示 2.0

さらに、ドードーの唯一の全身剥製がオックスフォードのアシュモレアン博物館に保存されていたが、管理状態が悪く1755年に焼却処分された。今となってはドードーの剥製は、頭部や足など断片的にしか残っていない。

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クアッガ

クアッガは南アフリカに生息していたシマウマの一亜種。身体の前半は通常のシマウマと同じ見た目をしているが、後ろ半分に縞模様がなく茶色一色なのが特徴。

クアッガ
PublicDomain

同じ地域に遺伝的にも近いシマウマが生息していたにも関わらず、混ざり合うことなくクアッガだけで子孫を残し続けていた。なぜ、このような模様に進化したのか、半分縞模様にどんなメリットがあったのかについては分かっていない。

人間による乱獲と生息地の減少により個体数が減少し、1861年に野生最後のクアッガが射殺。1883年には飼育下にあった最後のクアッガが死亡し絶滅した。

ジャイアントモア

ダチョウ目モア科に属するジャイアントモア。ニュージーランドに生息していた。和名はオオゼキオオモア。

PublicDomain

移住してきたマオリ族による乱獲、生息地の開拓、地球の温暖化、繁殖力の低さなどが重なり、1500年代以前に絶滅したと考えられている。詳しい生態や絶滅時期などはマオリ族の伝承の中でしか分かっていないが、マオリ族の移住から数十年~数百年で絶滅したと考えられている。

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ジャイアントモアは、頭頂までの高さ3.6m体重250Kgと、現生最大の鳥であるダチョウ(体高2.3m)よりも巨大な体格を持つ大型鳥類だった。

ハルパゴルニスワシ(ハーストイーグル)

ハルパゴルニスワシは、ジャイアントモアと同じくニュージーランドに生息していた巨大な猛禽類。別名ハーストイーグル。

ハーストイーグル
John Megahan CC 表示 2.5

全長140㎝、翼開長3mという巨体を持ち、自然界に天敵は存在していなかった。ジャイアントモアやその死骸を標的とする捕食者だったが、ジャイアントモアがマオリ族の乱獲により絶滅したために食料不足に陥り絶滅したとされている。

エピオルニス

アフリカのマダガスカル島に生息していた大型の飛べない鳥。史上最も重い鳥類だったと考えられており、その体重は400~500Kgに達していた。卵の重さは9~10Kgに達し、ダチョウの卵7個分もの重さだ。

PublicDomain

もともと無人島だったマダガスカル島で独自の進化を遂げていたが、人間が移住してきたことで、森林の伐採や狩猟に耐え切れず17世紀頃には絶滅したと考えられている。

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ニホンカワウソ

かつては日本全国に広く生息していたニホンカワウソだが、1979年以降目撃されることがなく、2012年に絶滅種として指定された。

Hiroshi Kibe CC BY-SA 3.0

カワウソ特有の綿密な毛皮を狙った乱獲が行われたことが直接的な原因となって絶滅したとされている。

オオウミガラス

オオウミガラスは、北極圏近くの島々に広く生息していた海鳥の一種。羽毛や脂目的の捕獲、食用としての卵の乱獲によって絶滅した。

オオウミガラス
PublicDomain

8世紀頃から小規模な捕獲は行われていたが、 1534年にはフランスの探検家ジャックカルティエの隊が一日に1000羽以上を殺戮したことをきっかけに、各地で起こった大量狩猟によって急激に個体数を減少させた。

唯一の繁殖地となった座礁は火山活動による災害に巻き込まれ、50匹程度が生き残ったが、その個体すらも人間の手によってすべて殺されてしまった。最後の1羽は抱卵中のつがいだったというが、無残にも殴り殺されてしまい剥製にされた。

ステラーカイギュウ

アラスカ本土とカムチャッカ半島に挟まれたベーリング海に生息していたステラーカイギュウ。ジュゴンのような姿をした海洋棲哺乳類だ。

ステラーカイギュウ
Emőke Dénes CC BY-SA 4.0

カイギュウ類はもともと温暖な海に生える柔らかいアマモなどを食べて生活していたが、ステラーカイギュウは固い昆布などを食べ、脂肪を多く蓄えることで寒冷な海に適応していた。

1741年11月、ドイツ人の医師で博物学者でもある「ゲオルク・ヴィルヘルム・ステラー」をはじめとするロシア帝国のカムチャツカ探検隊がベーリング海で遭難した。1年以上もの間、野生動物を捕らえて飢えをしのぎ、奇跡の生還を果たしたことでステラーカイギュウの名は瞬く間に広がった。

ステラーカイギュウは、1頭だけでも3tほどの肉と脂が手に入ること、動きが遅く捕らえやすいこと、人間に対して警戒心が無かったことなどハンターにとって好都合な動物であった。

ステラーカイギュウ
PublicDomain

仲間が怪我をすると助けようと集まってくる優しい性格も災いし、ステラーカイギュウは大量乱獲されてしまう。そして、発見からたった27年後の1768年、最後の数頭と思われるステラーカイギュウも人間の手によって殺されてしまった。

メガネウ

ステラーカイギュウと同じ海域であるベーリング島に生息していたメガネウ。ペリカン目ウ科に属する大型の鳥類で、飛ぶのは上手くなく、動作の遅い鳥だったようだ。

メガネウ
PublicDomain

このメガネウも、ステラーカイギュウを発見したゲオルグ・ステラー博士が遭難中に発見した。

ステラーカイギュウ同様、この鳥の存在を知った探検家や猟師が乱獲したために1852年に絶滅した。

リョコウバト

リョコウバトは北米大陸に生息していたハト科の渡り鳥。『鳥類史上最も多くの個体数がいた』とされるほど身近な鳥であったが、乱獲によって20世紀初頭に絶滅した。

PublicDomain

古くから北アメリカの先住民たちによる狩りは行われていたものの、彼らは「ハトの繁殖期には狩りをしない」などの自然に対する配慮を守っていた。

しかし、自然への配慮を持たないヨーロッパ人が17世紀にアメリカ大陸に入植したことで、無制限な乱獲が行われるようになった。リョコウバトの肉は高値で売れたため、銃や棒を使った狩りが頻繁に行われたようだ。

リョコウバト最後の一羽の写真
PublicDomain

1890年代に入るとリョコウバトの姿を見かけることすら難しくなり、保護活動が始まったがすでに手遅れだった。

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人間の環境破壊で絶滅した動物

ヨウスコウカワイルカ

ヨウスコウカワイルカは、淡水の川などに生息するカワイルカの一種。中国の長江に生息していたが、ダム建設や水質汚染などにより絶滅した。

Alessio Marrucci CC表示 継承

紀元前3世紀ごろの書物から、当時の個体数は5000頭程度と推定されており、1950年代には推定6000頭が生息していた。1970年頃から大規模な開発が行われると急激に個体数が減少しはじめ、2006年の調査では1頭も確認できず、約35年という短期間で絶滅してしまった。

カモノハシガエル(イブクロコモリガエル)

カモノハシガエルはオーストラリア固有種のカエル。1972年に発見されたのち、1981年には野生種の発見ができなくなり、1983年に飼育されていた個体が死亡したことから絶滅したと認定された。

母親が卵を飲み込み、胃の中で卵を育て、成長した子どもを口から吐き出すというユニークなカエルだった。

人間の活動による生息地の環境悪化や汚染のほか、カエルツボカビ症という感染症によってとどめを刺されたと考えられている。

人間により駆除され絶滅した動物

エゾオオカミ

エゾオオカミは日本の北海道に生息していたタイリクオオカミの亜種。明治時代から減少傾向にあり、現在では絶滅したとされている。

エゾオオカミ
William Harris CC BY-SA 3.0

明治時代に入り、本州にいた人々が北海道の開拓を行ったため、獲物であるエゾジカが減少した。食料が足りなくなったエゾオオカミは家畜であるウマを襲うようになったため懸賞金が懸けられ、駆除されるようになった。

記録に残るだけでも1539頭。推定2000-3000頭以上が人為的に駆除されたと考えられている。

フクロオオカミ(タスマニアタイガー)

フクロオオカミは、オーストラリアのタスマニア島に生息していたフクロネコ目の一種。背中にトラのような縞模様があり、カンガルーのようにお腹に袋を持っていた。

フクロオオカミ
PublicDomain

約3万年前にオーストラリア大陸に人類が進出した際に、人間の家畜であったディンゴに獲物を奪われるようになり、オーストラリア本土から絶滅した。その後、人類が到達していなかったタスマニア島に生息地を広げ生き残っていた。

17世紀、大航海時代に入り、ヨーロッパ人たちがオーストラリアに入植しはじめると、フクロオオカミは家畜を襲う害獣として忌み嫌われ大規模な駆除が行われた。

しまいには、政府までフクロオオカミの抹殺を奨励しはじめ、フクロオオカミ駆除に対して懸賞金までかけられることとなった。

駆除と呼ぶにしても、あまりにも残酷な虐殺が行われていたことが分かっており、懸賞金が懸けられた約20年の間だけでも、2184頭ものフクロオオカミが殺戮されたことが分かっている。