ガリミムス

【変な恐竜の名前】なんて名前の付け方だ!面白い意味の恐竜12選!

恐竜といえば、巨大だったり、角があったり、帆が生えていたりと、今の地球上の生物からは想像もできない『ユニークな身体』を持っている。

個性豊かな化石は、発見者のインスピレーションを湧き立たせるらしく、恐竜の名前の意味を調べてみると面白い由来があったりもする。

ヴェロキラプトル
Espirat CC 表示-継承 4.0

中には、「あまりにも特徴のある形」がアダとなって、変な名前を付けられた恐竜も多いのだ。

意外と気にする人は少ないけれど、恐竜の名前にはちゃんと意味が込められている。「~ドン」とか「~サウルス」という名前は、響きがかっこいいからという理由で付けられている訳ではないのだ!

今回は、色んな恐竜たちの名前の由来や意味について調べてみたので紹介していこう!異常に名前の長い恐竜や、変な名前の恐竜たちにズームインだ!

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面白い恐竜の名前

ゴジラサウルス

体長6mほどの肉食恐竜であるゴジラサウルス。日本人にはおなじみの怪獣王『ゴジラ』にちなんで名付けられている。

ゴジラサウルス
Nobu Tamura CC BY SA

怪獣王ゴジラを名乗るにしては小さめの気もするが、生息していた三畳紀後期という時代にしては大型な部類に入るそうだ。

名付け親である『ケネス・カーペンター博士』は、アメリカ人の父と日本人の母を持つ人物で、東京出身。幼いころに観たゴジラの映画きっかけで、古生物学者の道を目指したそうだ。

一般的に、『ゴジラ』の英語表記は「Godzilla」だけど、ゴジラサウルスの英語表記は「Gojira saurus。カーペンター博士が日本語の発音を尊重してスペルを変えたそうだ。なんかグッとくる話。

もし、日本を良く知らない怪獣マニアの外国人が「ゴジラサウルス」と名付けていたら、読み方は「ゴッヅィーラサウルス」になっていたかもしれない。

バンビラプトル

バンビラプトルは、現在の鳥類に最も近いと言われる小型恐竜のひとつ。

バンビラプトル
PaleoEquii CC BY SA 4.0

最初に見つかった完全な化石が子供の恐竜だったため、ディズニーキャラクターのバンビから「バンビラプトル」と命名された。

現在では大人の個体の化石も少しずつ見つかっており、成長後の大きさは1.3m程度になったと考えられている。さすが恐竜…小型恐竜でも、そこそこデカい。

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エルビサウルス(クリオロフォサウルス)

クリオロフォサウルスは、ジュラ紀前期に生息した全長6~7mほどの大型肉食恐竜。

PublicDomain

クリオロフォサウルスという学名は、「氷のトサカを持つ爬虫類」と言う意味だ。

クリオロフォサウルスの頭骨
Matt Martyniuk CC 表示-継承 4.0

クリオロフォサウルスのカッコいい学名に反して、頭の特徴的なトサカがアメリカの歌手「エルヴィス・プレスリー」の髪形に似ていることから「エルビサウルス」の愛称が使われることもあるそうだ。

エルヴィス・プレスリーPublicDomain

ただ、エルヴィス・プレスリーの写真と見比べても、全然似てない気がするのは筆者だけでは無いはず…。

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かわいそうな恐竜の名前

ガリミムス

ガリミムスは、白亜紀後期のゴビ砂漠周辺に生息していた恐竜。全長4~6m、推定体重は440Kgとなかなかイカツイ体格をしている。

ガリミムス
PublicDomain

そんなガリミムスの名前の意味は「鶏もどき」。なんでもガリミムスの首の脊椎とニワトリさんの脊椎が似ていたことが由来なんだとか。

ガリミムスが属している「オルニトミムス科」というグループは別名『ダチョウ恐竜』。

ガリミムスはその中でも最大級の大きさという特徴もあるのに、なぜガリミムスだけが「ニワトリもどき」なんて扱いを受けなければならないのだろうか…

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スコミムス

スコミムスは、約1億2500万年~1億1200万年前に生息していたスピノサウルスの仲間。頭部は長く、平たい形状をしており、現在のワニのような見た目だったと考えられている。

スコミムス
PublicDomain

お気づきの通り、スコミムスは「ワニもどき」という意味。ワニといってもかなり巨大で、全長は10m前後だったと推定される超大型肉食恐竜だ。

エジプトの神「セベク」
Hedwig Storch CC 表示-継承 3.0

「ワニもどき」というと何だかバカにしているような名前だが、名前の由来は古代エジプトで崇拝された『セベク』という強大な神。

セベクの名はギリシャでは「スコス=Suchos」と伝えられており、そこから「スコミムス」と名付けられた。なんだかカッコいいね!

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ミンミ

ミンミは白亜紀前期に生息していた体長3mほどの曲竜類の草食恐竜。現在のオーストラリアで発見された。

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名前の由来は化石が発見された場所の地名、クイーンズランド州ローマ 近郊のミンミ交差点に由来している。交差点って…おい…。せめてミンミサウルスとかにしてやるべきだったのではないだろうか…。

ガソサウルス

ガソサウルスはジュラ紀中期に生息した全長4mほどの肉食恐竜。現在の中国四川省で発見された。

ガソサウルス
PublicDomain

名前の由来は、なんと「中国のガス会社が発掘に貢献したから」という理由…。意訳すると「ガスのトカゲ」という意味になってしまう。なんとも残念な名前だ。

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イリタトル

イリタトルは白亜紀前期に生息したスピノサウルス科の肉食恐竜。全長は6~8m、体重は約1トンとかなり巨大ではあるが、スピノサウルス類の中では小さい方らしい。

イリタトル
Fred Wierum CC 表示3.0

イリタトルという学名は「苛立たせる者」を意味している。

発見された頭骨の化石が、化石商によってずさんな補修を施されていたため、学者たちが復元するのに手間がかかり苛立ったという話に由来するそうだ。

何もしてないのに「苛立たせるヤツ」なんて言われて、イリタトルがすごく可哀そうである。

言いにくい名前の恐竜

コンプソグナトゥス

ジュラ紀に生息した全長1m程度のかなり小型の恐竜「コンプソグナトゥス」。おそらく「最も噛みやすい恐竜ランキング」の上位に君臨する。

コンプソグナトゥス
Dinosaur Zoo CC 表示-継承 3.0

コンプソグナトゥスといえばジュラシックパークで大活躍の小型恐竜。劇中では、集団で襲い掛かってくる獰猛なピラニアのような生物として描かれていたけれど、実際には小さいトカゲなんかを捕食する可愛らしいやつだった。

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プシッタコサウルス

白亜紀前期に生息したプシッタコサウルス。全長は1~2m程度と、この時代の草食恐竜にしてはずいぶん小柄だ。

プシッタコサウルス
Nobu Tamura

そんなプシッタコサウルスの名前の由来は「くちばしがオウムに似ている」こと。「オウムトカゲ」というわけだ。

「いやいや…尻尾!尻尾!もっとすごい特徴あるやろ!」と思ったけど、尻尾の部分はトゲだったのか羽毛だったのかで意見が分かれているらしい。

エウストレプトスポンデュルス

エウストレプトスポンデュルスはジュラ紀中期に生息したメガロサウルスの仲間。海辺で生活していたとする説が有力視されている恐竜だ。

ДиБгд CC 表示-継承 3.0

お気づきの通り、すごく名前が言いにくい。意味は「真に曲がった脊椎」という事だが、とにかく名前が言いにくい。

エウストレプトスポンデュルスは、日本語カタカナ表記の場合、最も名前の長い恐竜とも言われている。。

日本人だから言いにくいという訳でもなく、海外でも発音しづらい恐竜として定評があるようだ。

ケツァルコアトル

ケツァルコアトルスは、白亜紀末に生息した超巨大翼竜。その翼開長は12m以上とも言われている。

ケツゥアルコアトルス
Johnson Mortimer CC 表示 3.

名前の由来は、アステカ神話に登場する文化神であり農耕神、風の神とも伝えられているケツァルコアトルに由来する。

ちなみに、昔は世界最大の飛翔生物と言われた「ケツァルコアトルス」だが、近年、「アランボウルギアニア」や「ハツェゴプテリクス」などの翼竜の化石がケツァルコアトルスよりも大きかった可能性が浮上している。

どの翼竜が一番大きかったのかについては議論が続いているが、この巨大翼竜たちに共通して言えることは…

すごく名前が言いづらい!」ただ、それだけだ。

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