【ハイペリオン】高さ115m!世界一高いセコイアの木はどこにある?

2017年11月、京都府峰定寺の「ご神木」。通称「花脊(はなせ)の三本杉」の高さが測定され、日本一高い木だったことが判明しました。

これまで35m程度だと考えられていたそうですが、最新のドローンを使って測定してみると高さ62.3mもあったそうです。

62mというとタワーマンションレベルの高さ。想像するだけでも気が遠くなりますが、世界に目を向けてみると更に上をいく木がいくつもあります。

世界一高い木『ハイペリオン』は、なんと高さ100m超え!今日は世界最長の木セコイア-ハイペリオンをご紹介したいと思います。

世界一高い木-ハイペリオン

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ハイペリオンとは?

アメリカ合衆国カリフォルニア州に広がる世界遺産『レッドウッド国立公園』。巨大な針葉樹が生い茂る自然豊かな広大な土地です。

世界一高い木である『ハイペリオン』は、国立公園の外れにあるレッドウッド海岸側で2006年に発見されました。

ハイペリオンとは木の種類ではなく一個体に名付けられた愛称で、正式な木の名称は『セコイア』です。

ハイペリオンという名前は本来、古代ギリシャ神話に登場する太陽神「ヒュペリーオーン」のこと。ヒュペリーオーンには「高みを行くもの」という意味があるそうです。

ちなみに・・・ハイペリオンが生えているレッドウッド国立公園は、1983年公開の『スターウォーズエピソード6 /ジェダイの帰還』の最終決戦の舞台として登場しています。

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セコイアってどんな木?

先ほど「ハイペリオンはセコイアという種類の木」と紹介しましたが、セコイアとは一体どんな木なのでしょうか。ここではセコイアの特徴を見ていきましょう!

セコイアは、ヒノキ科セコイア属に属する大型の針葉樹。ハイペリオンは115.55mという驚異的な樹高を持っていますが、通常でも80mを超えることがあるそうです。

和名では、セコイアスギやセコイアメスギなどとも呼ばれ、『世界爺雌杉(セコイヤメスギ)』なんて当て字で書かれることもあります。

これだけ大きく育つためには長い年月が必要なようで、平均的な樹齢は600年-1300年。一番高齢の個体で2200年と考えられています。

あまりの大きさから幹をくりぬいて道路が通されたセコイアの木

セコイアの特徴は、なんといっても30cmにも達する分厚い樹皮。『レッドウッド』の名前の由来ともなっている、赤みを帯びた樹皮は多くのタンニンを含んでおり病原菌や白蟻の侵入を妨ぎます。

この分厚い樹皮のおかげで、山火事などが起きてもセコイアの木だけは燃え尽きずに生き残るそう。

レッドウッド国立公園に生えている木がセコイアばかりなのは、度重なる森林火災や天敵からの攻撃を耐え抜いてきたからなのかもしれません。

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ハイペリオン発見までの経緯

これほど大きなハイペリオンですが、実は数年前の2006年に発見されたばかりです。

研究者の「クリス・アトキンス」さんと自然愛好家の「マイケル・テイラー」さんの二人は、国立公園の外れにあるレッドウッド海岸で異様なまでに大きな木々を見つけました。

早速、特殊なレーザー測定器を使って計測してみた結果、それまで世界一高い木とされていた『ストラトスフェア・ジャイアント』を超える木が3本も見つかったのです。

その報せを受けたハンボルト州立大学の研究チームは、正確な高さを計測するため再びこの地を訪れました。

正確な高さを求めるための測定方法は、木の枝に登って上からメジャーを垂らすというシンプルなもの。地上から一番近い枝でも、ビルの25階相当の高さだったため木に登るだけでも困難を要したといいます。

数ヶ月かけて周辺の木を計測し終えた結果、一番高かったもので115.55m。見つかった3本とも、それまで世界一とされてきた『ストラトスフェア・ジャイアント』よりも高い木だったことが判明しました。

世界の高い木ランキングトップ3の記録を更新した3本の木のうち、最も高い木が『ハイペリオン』と名付けられ、現在も世界一の座を守り続けています。

生き残っていたのが奇跡的!

こうして見つかったハイペリオンですが、現存しているのが奇跡的という意見もあるようです。

セコイアの木は、建材として優れた性能を発揮するため、古くから人間に伐採されてきました。

家や橋などの建築物のほか、ネィティブアメリカンの伝統工芸であるトーテムポールの材料になっていることも有名です。

人に伐採され続けてきたセコイアの木は、1970年代になると15%まで減少しており、現在では4%ほどしか残っていないとも言われています。

レッドウッド国立公園が世界遺産として認定されたのは1980年。この頃にはハイペリオンから100mほどの所まで伐採が進んでいました。

まさにギリギリの所で人間の手から生き延びたハイペリオン。2006年に発見されるまでの26年間、自分に危険が及んでいたとも知らずに元気に生長していたようです。

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まだまだ伸びるぞハイペリオン!

今日は世界一高い木ハイペリオンについてご紹介しました。

ハイペリオンは樹齢600年-800年の比較的若い木と考えられており、今後数百年かけてまだまだ伸びる可能性が高いそうです。

これほど大きな木なので、「ハイペリオンを間近で見てみたい!」という方も多いかもしれませんが、残念なことにハイペリオンが生えている詳しい場所は公表されていません。

マナーの悪い観光客が集まることにより、自然が破壊されることを危惧しての対策だそうです。

少し残念な気もしますが、このような対策を取ることが、数百年後の人々にハイペリオンを残すためのベストな方法なのかもしれませんね。

こうしている今も、レッドウッド国立公園のどこかでスクスク生長していることでしょう。

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