【占いの種類一覧】100種以上もある!西洋・東洋・世界の占いまとめ!

朝のニュースなどでもおなじみの『占い』。無料占いアプリや血液型占い、動物占い、恋愛占いなど……心理テストのようなイメージが強いけけど、古来から伝わる『占い』は、それはそれは長い歴史とともに発展してきた。

占いには正確な分類方法というものが無いため、世界に何種類の占いがあるのかは把握すらできないけど、細かく分ければ数百を超える占いが存在していることは確かだろう。今回は、世界各地で生まれた占いの種類や特徴についてピックアップだ!

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3種類の占い「命・卜・相」

世界各地に存在する占いを全て分類してしまうことは難しいが、占いは大きく分けると「命・ト・相(めい・ぼく・そう)」の3種類に分類される。

この3種類は、それぞれに占うことができる事柄や得意分野が異なると考えられおり、占いの元となる考え方も異なるようだ。占い師はこの3種類の占いを上手く組み合わせることで、その人の運命などを正確に読み取る。

その人の運命・宿命などを占うものが「命」に分類される。生年月日や生まれた時間と場所などの要素を加えることで、生来の気質や傾向を読み解き、今後の人生の流れなどを占う。推命(すいめい)とよばれる占いもここに含まれている。

身近な例で言えば朝のニュースでやっている星座占いや動物占いも「命」に分類される占いの一つ。「天体が人間に及ぼす影響から考えられた占い」「干支歴をもとに難しい計算を行って結果を調べる占い」など理系チックな占いが多い。

Víťa VálkaによるPixabay

命に属する占いは以下の通り…

四柱推命(子平命理|八字)・紫微斗数(紫薇斗数)・河洛命理・星平会海・奇門命理・太乙命理・六壬命理・七政命理(中国占星術)・演禽命理・星座占い(西洋占星術)・占星術・西洋占星術(ホロスコープ)・数秘術・九星気学・算命学・0学占い・六星占術・動物占い・誕生日占い・属性占い……

Wikipedia‐占い

卜(ぼく)

何かを決断する必要があるときに「何かしらの結果」をもとにして占う事で、その方向性を導こうというもの。時間、事象、方位など基本にして、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)から結果を見る。

分かりやすい例で言えば、テストで数字えんぴつを転がして回答を決めることや、花びらを一枚ずつ千切りながら「好き…嫌い…好き…」と占う恋愛占いも「卜」に当てはまる。

Geraldine DukesによるPixabay

命に属する占いは以下の通り…

周易・断易(五行易、卜易、鬼谷易)・梅花心易・六壬神課・奇門遁甲・太乙神数・皇極経世・アウグル (鳥卜)・ホラリー占星術・銭占(コイン占い)・ルーン占い・タロット占い・ジプシー占い・カード占い・ダイス占術・水晶占い(スクライング)・ダウジング・六爻占術・御神籤(おみくじ)・阿弥陀籤(あみだくじ)・辻占い(辻占、つじうら)・花びら占い・えんぴつ占い・ジオマンシー・ポエ占い……

Wikipedia‐占い
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姿や形などの目に見える明らかな事象から、人の現在や今後の運勢を占う。姓名判断や手相占い、風水など日本人にもかなり馴染みの深い占いが多いようだ。

Pietro della Vecchia

命に属する占いは以下の通り…

姓名判断・手相占い・人相占い・印相占い(印鑑占い)・名刺相占い・夢占い・風水・ヴァーストゥ・シャーストラ・家相・墓相……

Wikipedia‐占い

その他の占い

伝統的な占いのほかにも、『無料占いアプリ』など近年日本で生み出された占いも多い。とくに『血液型占い』は日本で独自発生し、広く知られた占いだろう。

200 DegreesによるPixabay

『無料アプリ系の占い』の中には、論理や計算式に基づいていない「エンターテインメント」的な要素を含むものが多い。

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占いの種類

日本人に人気の占い

まずは日本人にとって馴染みの深い占いにどんなものがあるのか見ていこう。日本人の文化の中には占いが深く浸透しており、占いを信じないという人でも、知らず知らずのうちに占いを楽しんでいる場合も多い。

おみくじ

おそらく、日本人にとって最も親しみある占いが『おみくじ』だろう。主に神社やお寺などで行われる占いの一種で、厳密には神社のものは「神籤」、寺のものは「仏籤」とするらしい。

PublicDomain

古代においては国の政治の方針や後継者を選ぶ際に神の意志を占うためにクジ引きを行っていたものが現代のおみくじのルーツとなっている。

ちなみに日本のおみくじの約7割は山口県にある二所山田神社が設立した月刊新聞社「女子道社」で製造されているとか。 おみくじの自動頒布機(自動販売機)を開発したのもこの会社である。

あみだくじ

あみだくじ(阿弥陀籤)も日本人には馴染み深い占いの一種といえるかもしれない。

bBearさんによる写真AC

本来は室町時代に始まったギャンブルの一種であるとされている。人数分の線を描いたうえで線の端に金額を記載し、各々が引き当てた金額を回収たお金で茶菓子などを購入し、参加者全員で分配するという仕組みだった。

現在では線をハシゴ状に描くことが多いが、当時のあみだくじは蜘蛛の巣のような放射状の線を引いていたため、コレが阿弥陀如来の後光に見えることから『あみだくじ』と呼ばれるようになったそうだ。

風水

風水の発祥は古代中国。住宅の間取りや墓の位置、さらには都市全体に関わる『気の流れ』を制御するという思想の元、生まれた占いだ。

borghal CC 表示 2.0

長い歴史を持つ占いであり、中国国内でも様々な流派に別れているばかりか、日本でも独自に進化を遂げているため、占い師によって見解が異なることも多い。近年では欧米でも風水の思想が受け入れられており、風水を取り入れた建築設計がなされることも多いようだ。

家相

奈良時代に仏教とともに日本に伝来した『風水の思想』に、『陰陽道の思想』取り入れることで日本独自に発展させたものが家相であるとされている。

PublicDomain

家の間取りや周辺の土地の良し悪しのほかにも、住人の運勢や生活スタイルなども参考に占う事もあるそうだ。現代においても建物の『鬼門』などを気にする人が多く、発展し続けている占いの一つだろう。

名刺相占い

手相や人相という言葉はよく使われているが、名刺相によってビジネスにおける運を占うことができることを知っている人は少ないようだ。

acworksさんによる写真AC

風水などと同じように、各方位にちりばめられた「社名、個人名、肩書、ロゴ、アドレス」などの配置を観ることで、張り(吉相)と欠け(凶相)を判断することができるそうだ。

手相や人相は簡単に買えることはできないが、名刺なら作りなおすことが可能であるため、自分の望んだ名刺相を作り出してくれる『開運名刺作成』を行ってくれる占い師も存在している。

動物占い

1999年頃にブームとなった比較的新しい占いの一つ。そのルーツは陰陽五行思想を基に、四柱推命の十二運星を動物名に置き換えたもの。

PexelsによるPixabay

専門家では占いの専門家ではないクリエイターなどが作った無料アプリなんかも多い。ただ、「動物占い 」という商品は『(株)ノラコム』の登録商標なので、勝手にアプリとかの商品名に使うと怒られるかもよ!

辻占(つじうら)

辻占は日本で生まれた占いの一種で、交差点(辻)の角に立ち、通りすがりの人々が話している言葉の内容をもとに、吉凶を占うという少し変わった占い。

辻は人だけでなく神も通る道であるため、そこを通る人々の言葉の中には「神からの言葉」も混じっていると考えたそうだ。

辻占煎餅を焼く様子。PublicDomain

江戸時代には辻でおみくじが売られることがあり、こちらも辻占と呼ばれるようになった。辻占で売られていた「おみくじ」を「せんべい」に入れた「辻占煎餅」も作られるようになり、縁起物として楽しむ風習があった。辻占煎餅はフォーチューンクッキーのルーツであるとも言われている。

姓名判断

子どもに名前を付けるときなどに用いられる占いの一種。名前の画数から性格や恋愛の傾向、結婚運・家庭運、かかりやすい病気など人生の運勢全般を占う思想。

近代においては成功者が歩んだ人生や運勢を検証したうえで、画数と照らし合わせて画数の意味に修正を加えるといった統計学的な進化も遂げている。

旧字体の画数で計算する流派と、現行の新字体の画数で計算する流派があったりと画数の計算方法にはいくつかの流派がある。

手相占い

手相占いは手のひらのシワや肉付きの程度から、その人の性格や今後の運勢を占う。古代インドにルーツを持つ歴史ある占いだ。

インドの手相本の図 PublicDomain

手のシワはその人の生活(手の動かし方)などから形成される物なので、信憑性が高いと主張する人も多いようだ。その思想から考えると、外科手術で手相を整形することは全く意味のない行為であるとされる。

六星占術

細木数子氏が中国古来の易学や算命学、万象学などをもとに独自に編み出したと主張する占い。六星占術についてまとめた書籍がベストセラーになるなど根強い人気を誇っている。

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東洋・中国の占い

四柱推命

中国で陰陽五行説を元にして生まれた人の命運を占う術。「占いの帝王」とよばれるほどメジャーな占いで、英語圏でも使用されるほど。独学では習得困難とされるほどの難解であるとされる。

PublicDomain

長い歴史の中で様々な流派が生まれており、占い師によって考え方も異なるが、当たりやすいという声が多いのも特徴だ。

夢占い

夢占いでは、普段見る夢の内容から、現在の心理状態や未来の運勢を占うことができるとされている。日本における「一富士二鷹三茄子」なども代表的な夢占いの一つ。

PublicDomain

夢に関する研究は紀元前にはすでに始まっており、世界各地に夢占いのルーツが存在している。このことから、西洋と東洋では夢の内容の解釈が異なっており、アジア圏では吉とされる内容もヨーロッパでは不吉とされることも。

ポエ占い

ポエ占いは中国・台湾・香港などに伝わる民間占いの一つ。

Prattflora CC 表示-継承 3.0

二枚貝のような形の石を床に投げて、自分の行こうとしている方向が正しいかどうかを占うというもの。

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西洋の占い

フォーチューンクッキー

アメリカやカナダなどで観られる「おみくじ菓子」で、中華料理店において食後に提供されることが多い。クッキーの中には運勢が記されたおみくじが入っている。

Lorax CC 表示-継承 3.0

日本人からするとアメリカのお菓子という認識で、アメリカでは中国のお菓子であると思っている人が多いが、実際には中国本土にこのような文化は無く、フォーチューンクッキーのルーツは日本の辻占煎餅にあるとされている。

西洋占星術(星座占い)

現在では12星座占いといった簡易的な占いとして知られているが、本来はアラブ世界や西洋諸国を中心に発展してきた歴史ある学問の一つ。天体が地球に及ぼす影響から未来を予言することなどを目指した。

PublicDomain

現在では科学的ではないとされる学問であるが、占星術で行われてきた天体観測や研究は、現在の天文学の発展にも大きな影響を与えている。

水晶占い(スクライング)

水晶占いはスクライングと呼ばれる手法の一つで、何らかの物体や物理現象を見つめることで、視覚イメージや幻想を得て占うという技法。

PublicDomain

水晶のほかにも鏡や水、炎といったものも使用される。占い方の手法が確立しているわけではなく、スピリチュアルな方法による占いであるため、占いの結果は占い師によって大きく異なるようだ。

タロット占い

タロット占いは78枚1組の絵札を用いて行われるカード占いの一種。デッキの中から無作為数引いた数枚のカードの絵柄から結果を読み取る。絵柄が持つ意味の解釈は占い師によって異なる場合も多い。

タロットカード
Daniel AlbanyによるPixabay

占い方の特性上、「今日の運勢」といった抽象的なテーマを占う事は苦手で、「この人と結婚すべきか・この会社に転職すべきか」のような具体的な相談に適している。

人相占い

人相占いは、顔の形や骨格などから性格や運勢を読み取る占いの一種。顔の作りだけでなく表情やメガネのかけ方、化粧まで見ることも多い。

Simon WijersによるPixabay

「ここにホクロがあるひとは強運」といった単純な観点から結果を導く占い師も多いことから、科学的根拠はないと言われることも多い人相学であるが、思考と表情の関連性など人相科学として科学的なアプローチによる研究が進められている。

今後、人相から性格などを読み解く精度はますます発展していくだろう。

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