【徹底考察】ダンダダンの元ネタ解説!ターボババアや宇宙人の都市伝説は実話?

はじめに:『ダンダダン』が10倍面白くなる「元ネタ」の世界へようこそ


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「えっ、ターボババアって実在するの?」
「セルポ星人の話、実はアメリカのガチな機密情報らしいよ…」

 

今、アニメや漫画で大爆発中の『ダンダダン』。その最大の魅力は、単なるバトル漫画ではなく、実在する(かもしれない)都市伝説やオカルトネタがこれでもかと詰め込まれている点にあります。

 

正直なところ、この作品の「元ネタ」を知っているのと知らないのとでは、面白さが天と地ほど違います。「ただの設定」だと思って読んでいたあのシーンが、実は昭和のネット怪談や、実際に噂された陰謀論への強烈なオマージュだったとしたら……?

 

今回は、いちオカルトファンであり『ダンダダン』にハマりまくっている私が、作中に登場する怪異や宇宙人の「本当の姿」を徹底的に掘り下げて解説します。アニメ派の方も漫画派の方も、ぜひこの「裏設定」を知って、友達にドヤ顔で話してみてください!

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目次
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ダンダダンの世界観:なぜ「幽霊」と「宇宙人」が戦うのか?

 

オカルト肯定派vs否定派の対立構造

 

この物語の面白いところは、主人公二人のスタンスの違いですよね。

 

  • モモ(綾瀬桃):幽霊は信じるけど、宇宙人は否定派
  • オカルン(高倉健):宇宙人は信じるけど、幽霊は否定派

 

「どっちもいるよ!」と言いたくなりますが、この「信じないものを目の当たりにする」というリアクションこそが、私たちがオカルトに触れた時のワクワク感そのものなんです。作者の龍幸伸先生は、特撮やオカルトへの造詣が非常に深く、相反する「心霊(オカルト)」と「SF(宇宙人)」を混ぜ合わせることで、とんでもない化学反応(カオス)を生み出しています。

 

実話怪談と陰謀論がクロスオーバーする魅力

 

作中では、学校の怪談レベルの話から、国家機密レベルの陰謀論までがシームレスに繋がっています。たとえば、「幽霊(ターボババア)の呪い」を解くために「宇宙人の科学力」が絡んでくる展開など、普通なら混ざらない要素がぶつかり合うのがたまりません。

 

ここからは、それぞれのキャラクターの「元ネタ」を見ていきましょう。「これ、本当にあった話なの?」と背筋がゾクッとするかもしれませんよ。

 

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【怪異編1】ターボババア:最強の「近代妖怪」その正体

元ネタ解説:高速道路に出没する「100キロババア」

 

まずは、作中のマスコット的存在(?)になってしまったターボババア。実はこれ、昭和の終わりから平成にかけて大流行した「近代妖怪」の代表格なんです。

 

元ネタの都市伝説はこんな内容です。

 

  • 場所:六甲山や全国の高速道路、長いトンネル
  • 特徴:時速100km〜140kmで車と並走する老婆
  • 行動:運転手を驚かせて事故らせる、または単に追い抜いていくだけ

 

別名「ジェットババア」とも呼ばれ、当時の子供たちは「高速道路でおばあちゃんを見たら終わりだ」と本気で怖がっていました。作中で「とあるトンネル」に縛り付けられている設定は、地縛霊としての要素をミックスさせた『ダンダダン』ならではのアレンジですね。

 

アニメ・漫画でのアレンジ:なぜ「招き猫」なのか?

 

元ネタではただ「足が速いだけの老婆」ですが、作中では「イチモツを狙う」という恐ろしい呪いが追加されています(笑)。これは物語を動かす重要なキーアイテム(金玉)を作るための設定でしょう。

 

そして、力を失った後に「招き猫」の姿になるのも秀逸です。招き猫は本来「人を招く」「金を招く」縁起物ですが、そこに口の悪いババアが入っているギャップが最高ですよね。ちなみに、元ネタには「猫になる」という話はありません。完全に龍先生のセンスです!

 

【怪異編2】アクロバティックさらさら:赤い服の女の悲劇

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元ネタ解説:ネット掲示板発の「アクサラ」とは

 

「アクロバティックさらさら(通称:アクさら)」という名前、ふざけているようで実はネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」のオカルト板が発祥の、ガチで怖い怪談なんです。

 

2008年頃に投稿された元ネタの特徴は以下の通り。

 

  • 外見:赤い服を着た、身長2メートル以上の女
  • 特徴:黒くて長い髪がサラサラしている
  • 行動:ビルの隙間や塀の上を、ありえない身体能力(アクロバティック)で飛び回る
  • 類似:よく「八尺様」と混同されますが、アクさらは「物理的な動きの不気味さ」が際立っています

 

ネット怪談の中でも「遭遇したら逃げられない」系の不気味な存在として知られています。

 

泣けるエピソードは実話?シングルマザーの悲哀と創作

 

ここが『ダンダダン』のすごいところですが、元ネタの「不気味な怪物」に、「借金苦で自殺したシングルマザー」という悲しい背景を与えているんです。

 

作中で彼女が愛羅(アイラ)を執拗に狙うのは、自分の娘と重ね合わせているから。この「母性の暴走」という解釈を入れることで、ただのモンスター討伐ではない、涙なしでは読めないエピソードに昇華されています。元ネタを知っている人ほど、「あの怖いアクさらに、こんなドラマを乗せるなんて…」と驚愕したはずです。

 

【怪異編3】カシマレイコ:最強クラスの怪異が登場

元ネタ解説:「脚をください」と囁くカシマさん

 

カシマレイコ(カシマさん)は、学校の怪談や都市伝説の中でも「最強クラス」「遭遇したら詰み」と言われる危険な存在です。

 

一般的な都市伝説のスペックはこちら。

 

  • 名前:カシマレイコ、カシマさん、仮面死人魔(カメンシニンマ)
  • 外見:下半身(脚)がない女性の霊
  • 行動:「私の脚はどこ?」と聞いてくる。「名神高速道路にある」と答えないと脚をもがれる
  • 撃退法:「カシマさん」と唱える、または…(後述)

 

作中でも、宇宙人の艦隊を一人で壊滅させるほどのチート級の強さを見せていましたね。元ネタの「理不尽な強さ」がそのまま反映されています。

 

鏡とポマードが鍵?口裂け女との混同

 

作中でカシマレイコを撃退するためのキーワードとして「ポマード」が登場します。実はこれ、本来は「口裂け女」の弱点として有名な言葉なんです。

 

しかし、都市伝説の世界では「カシマさんと口裂け女の情報が混ざる」ことがよくあります。また、カシマレイコが「鏡」を使って移動したり攻撃したりするのも、彼女が「自分の姿(美醜)を気にしている」という設定からくるものでしょう。
「私、キレイ?」という問いかけも口裂け女の定番ですが、『ダンダダン』ではこれら昭和のメジャー怪談の要素をハイブリッドして、「鏡の中の最強の女」を作り上げています。

 

【怪異編4】邪視(ジャシ):視線がもたらす呪い

くねくね

元ネタ解説:民俗学における「邪視」とブリーフの男

 

ジジ(円城寺仁)に取り憑いた「邪視」。ブリーフ一丁の姿がインパクト抜群ですが、名前の「邪視(Evil Eye)」自体は、世界中の民俗学に存在する「悪意を持って睨むだけで相手を呪う」という概念です。

 

しかし、そのビジュアルや行動には、日本のネット怪談「くねくね」の要素も混ざっているように感じます。

 

  • くねくね:田んぼや畑にいる白いクネクネしたもの。見たら精神が崩壊する。
  • 邪視(作中):白いブリーフ姿。目が合うと自殺させられる(精神支配)。

 

「見たら終わり」というルールと、得体の知れない白い姿。そこに「虐待されて死んだ子供の怨念」という重い過去が加わり、ただならぬ悲壮感を漂わせています。

 

【宇宙人編1】セルポ星人:陰謀論の超メジャー級案件

元ネタ解説:アメリカ政府の極秘計画「プロジェクト・セルポ」

 

さて、ここからは宇宙人サイドです!
最初に登場する「セルポ星人」。彼らのモデルは、オカルト好きなら誰もが知っている超有名な陰謀論「プロジェクト・セルポ」です。

 

これは1960年代〜70年代にかけて、「アメリカ軍人と友好的な宇宙人(イベン族)が、交換留学を行った」とされる極秘計画のこと。作中でセルポ星人が「我々は交換留学生のようなもの」と語るシーンがありますが、あれは冗談ではなく、この元ネタをそのまま引用しているんです。

 

なぜ彼らは「生殖機能」を取り戻したいのか

 

セルポ星人たちが地球人の「生殖器(特にオカルンの金玉)」を狙う理由。それは、彼らが高度なクローン技術に頼りすぎた結果、生物としての「生殖能力」や「個」を失ってしまったからだと説明されています。

 

これは現代のSFや宇宙人論でもよく語られる「グレイ型宇宙人の悲劇」というテーマそのもの。見た目はコミカルですが、背景には「進化しすぎた種族の末路」という、意外とシリアスなSF設定が隠されているんですよ。

 

【宇宙人編2】フラットウッズ・モンスター:3メートルの力士!?

元ネタ解説:1952年のウェストバージニア怪事件

 

「3メートルの宇宙人」として作中に登場し、なぜか相撲スタイルで襲ってくる彼ら。この独特なビジュアルの元ネタは、1952年にアメリカのウェストバージニア州フラットウッズで目撃された、通称「フラットウッズ・モンスター」です。

 

目撃証言による特徴は以下の通り。

 

  • 身長:約3メートル(10フィート)
  • 頭部:スペードのエースのような形、赤く発光する目
  • 身体:プリーツスカートのような下半身(これが浮遊装置とも言われる)
  • 武器:悪臭を放つ毒ガスや霧を吐く

 

作中のデザインはこの証言をかなり忠実に再現しています。特に「スペード型の頭」や「スカート状の下半身」はそのままですね。

 

「3メートルの宇宙人」が相撲取りになった理由

 

では、なぜ『ダンダダン』では力士(相撲取り)になっているのか?
これは公式な言及ではありませんが、ファンの間では「スカート状の下半身が『化粧まわし』や『袴』に見えるからではないか?」と考察されています。

 

また、元ネタでも「毒ガス」を使うとされていますが、作中でもその設定が生かされていますね。実在の不気味なエイリアンを、日本の国技「SUMO」と融合させるセンス、脱帽です。

 

【宇宙人編3】ドーバーデーモン(シャコ星人):キモ可愛いUMA

元ネタ解説:1977年に目撃された「異形の生物」

 

オカルンが「ドーバーデーモンだ!」と叫んだあの宇宙人。元ネタは1977年、アメリカのマサチューセッツ州ドーバーで目撃された未確認生物です。

 

  • 外見:大きな頭、のっぺらぼう、ガリガリの手足
  • 行動:石壁の上を這うように移動する
  • 性格:目撃されただけで、特に人間を襲った記録はない(本来は弱そう?)

 

元ネタの写真やスケッチを見ると、非常に弱々しくて不気味な宇宙人です。

 

なぜ「シャコ」なのか?パンチ力と生物学の融合

 

作中では、このドーバーデーモンの見た目に、海の生物「シャコ(モンハナシャコ)」の能力がプラスされています。
実はシャコは、生物界最強のパンチ力を持つことで有名。そのパンチ速度は時速80kmにも達し、水中で衝撃波(キャビテーション)を発生させるほどです。

 

「ドーバーデーモンの外見」+「シャコの最強パンチ」=地味に最強の格闘宇宙人
この組み合わせを思いつくのが『ダンダダン』の凄さです。ちなみに作中での名前(あだ名)はちょっとここでは書けないような下ネタネームですが、あれも男子高校生っぽくて笑えますよね。

 

【UMA・その他】ツチノコ・ネッシー・モンゴリアンデスワーム

 

実在が噂される未確認生物たちのオンパレード

 

『ダンダダン』の世界では、幽霊や宇宙人だけでなく、UMA(未確認生物)も重要な役割を果たします。作中の壁紙や会話の端々に、以下のようなUMAが登場します。

 

  • モンゴリアン・デス・ワーム:ゴビ砂漠に住む巨大なミミズのような怪物。毒や電気を吐く。作中ではかなり凶悪に描かれました。
  • ツチノコ:日本で最も有名なUMA。ぽっちゃりしたヘビ。
  • ネッシー:ネス湖の怪獣。

 

オカルンが語る「UMA=宇宙人のペット説」の信憑性

 

オカルンは作中で「UMAは宇宙人が地球調査のために連れてきたペット、もしくはバイオドローンである」という説を唱えています。
実はこれ、現実のオカルト界隈でも結構真面目に議論されている説なんです。「チュパカブラは宇宙人のペット説」などが有名ですね。

 

幽霊(スピリチュアル)と宇宙人(SF)の間に、UMA(生物学的な不思議)を挟むことで、ごちゃ混ぜの世界観になんとも言えない説得力を持たせています。

 

考察:「金玉」争奪戦に込められたオカルト的意味

「生命エネルギー」の象徴としてのゴールデンボール

 

さて、どうしても触れなければならないのが、物語の軸となっている「オカルンの金玉争奪戦」です。
「なんで金玉なんだよ!」と笑ってしまいますが、深読みするとここには重要な意味があります。

 

オカルトや呪術の世界において、生殖器は「生命力の源」「未来への継承」の象徴です。それを奪われるということは、単に恥ずかしいだけでなく、「未来を閉ざされる」「男としての尊厳(アイデンティティ)を失う」ことを意味します。

 

尻子玉(カッパ伝説)との関連性を読み解く

 

日本の妖怪「カッパ」は、人間の尻から「尻子玉(しりこだま)」を抜くとされています。尻子玉を抜かれた人間は腑抜けになったり、死んでしまったりします。
『ダンダダン』における金玉探しは、この「尻子玉伝説」の現代版アレンジとも読み取れます。

 

オカルンが金玉を取り戻す旅は、彼が「自分自身の自信や、生きる力(モモを守る力)」を取り戻すための成長物語そのものなのです。そう思うと、あの下ネタ全開の設定も、急にエモく見えてきませんか?

 

NG行動:聖地巡礼や心霊スポット探索の注意点

 

『ダンダダン』を読むと、実際の心霊スポットやトンネルに行ってみたくなるかもしれません。しかし、リアルな「オカルト活動」には守るべきマナーとリスクがあります。

 

心霊スポットへの無断侵入は犯罪です

 

作中のモデルになったかもしれない廃墟やトンネル。しかし、私有地や立ち入り禁止区域に無断で入ることは「建造物侵入罪」などの犯罪になります。
「聖地巡礼」と称して近隣住民に迷惑をかける行為は絶対にNGです。警察沙汰になれば、作品自体の評判を落とすことにもなりかねません。

 

「遊び半分」で儀式を真似してはいけない理由

 

作中に登場する呪文や儀式には、実際の呪術や祝詞をベースにしたものも含まれています。
オカルトの世界では「遊び半分でマネをすること(コックリさんやひとりかくれんぼ等)」が最も危険とされています。「知る」ことと「行う」ことは別物です。安全な場所で、漫画として楽しむのが一番の供養(?)です。

 

ダンダダン元ネタに関するよくある質問(FAQ)

 

Q1:ターボババアのモデルになったトンネルはどこですか?

 

A:特定のモデルは明言されていません。
ただし、都市伝説で有名な「旧伊勢神トンネル」や、埼玉県の某トンネルなどがイメージの元になっている可能性があります。全国どこの心霊スポットにも当てはまるような描き方をされています。

 

Q2:アクロバティックさらさらの元ネタは実話ですか?

 

A:ネット掲示板発祥の創作怪談の可能性が高いです。
しかし、モデルになったとされる事件や、似たような不審者情報は存在するため、「火のない所に煙は立たぬ」的な怖さがあります。

 

Q3:セルポ星人の話は本当のアメリカの機密情報ですか?

 

A:「プロジェクト・セルポ」という文書自体は存在します。
しかし、これはUFO研究家の間で出回った怪文書であり、アメリカ政府が公式に認めた事実ではありません。いわゆる「極秘情報の流出を装った創作」という説が有力ですが、ロマンはありますよね!

 

Q4:作中の呪文や祝詞は本物ですか?

 

A:かなり本格的です。
神道の祝詞や仏教の真言(マントラ)をベースに、漫画的にアレンジされています。龍先生のリサーチ力が凄まじいことがわかります。

 

Q5:アニメと原作で元ネタの扱いに違いはありますか?

 

A:基本は同じですが、アニメは「色」と「動き」でより元ネタに近いです。
特にターボババアの色合いや、宇宙人の奇妙な動きは、アニメ映像になることで実際の目撃証言の不気味さが強調されています。

 

まとめ:元ネタを知れば『ダンダダン』はもっと熱くなる!

 

いかがでしたか?
『ダンダダン』に登場するキャラクターたちは、単なる思いつきではなく、昭和の都市伝説、ネット怪談、海外の陰謀論、そして民俗学といった膨大な「元ネタ」の上に成り立っています。

 

「ターボババアは高速道路の亡霊」「セルポ星人は交換留学生」といった背景を知った上で作品を見返すと、作者がいかに愛情を持ってオカルトネタを料理しているかが分かり、ワクワクが止まらなくなるはずです。

 

アニメも漫画も絶好調の『ダンダダン』。ぜひこの機会に、元ネタの奥深い世界にも足を踏み入れてみてください。ただし……夜中のトンネルにだけは、近づかないようにしてくださいね。

 

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