閲覧注意!驚異の再生能力を持つプラナリア!生態と体の特徴

半分に切ると二体に増える、4つに切ると四体に増える。そんなSFチックな動物が存在すると言っても信じない人が多いかもしれません。

今回紹介する『プラナリア』という生物は、切れば切るほど増え続ける性質を持つモンスターのような生き物です。

プラナリア

スポンサーリンク

プラナリアとは?

プラナリアとは、『扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目』に属する動物の総称です。

扁形動物門は、人間の身体の中に寄生することで有名な【サナダムシ】などが属するグループで、名前のイメージの通り、ウネウネしているのが特徴的です。

一口にプラナリアと言っても、ウズムシ亜科には複数の種が確認されており、姿かたちの似ている数種類をまとめて『プラナリア』と呼んでいることになります。

プラナリア。動画は早送り。

プラナリアは、ニュルニュルとしたナメクジのような体に、2つの小さな目がついているのが特徴的で、この手の動物にしては珍しく「キモかわいい!」と言われることもあります。

その独特な生態から生物マニアたちの興味をそそる一方、熱帯魚の飼育を楽しむアクアリウムでは『害虫』として嫌われていていたりもします。驚異の生命力によって、「駆除しても駆除しても湧いてくる!」と嘆いている人も多いとか。

プラナリアの身体の特徴

普通に生活していたら、あまり目にすることがない扁形動物。その中でもプラナリアは独特な形態を持った生き物です。ここではプラナリアの身体の特徴について見ていきましょう。

光を感知する目

プラナリアは原始的な生物ではありますが、小さな2つの眼を持っています。肉眼でも確認できる2つの黒い点がプラナリアの眼です。

この眼には、私たち哺乳類が持っているようなレンズが入っていないため、『景色を見る能力』はなく、『光を検知する能力』のみを備えていると考えられます。

身体の表面に生えた繊毛(せんもう)

パッと見ただけでは分かりませんが、プラナリアの体表には『繊毛』と呼ばれる細かい毛が生えています。この『繊毛』はゾウリムシなどの原始的な生物に見られる器官で、多くの微生物は繊毛を使って移動することが出来ます。

プラナリアは日本語で『ウズムシ』と呼ばれますが、この繊毛の動きによって体表に渦のような模様が見られることから、ウズムシという名前が付いたと言われています。

体に張り巡らされた消化器官

プラナリアの体には、臓器を収めるための『体腔』がありません。つまり、内臓が入るスペースがないのです。

プラナリアの体は、口(吻)と消化管が直接繋がっており、消化管が体全体に張り巡らされています。この原始的な体のおかげで、後述する『驚異の再生能力』を発揮することが出来るようになっています。

口はあるけど肛門がない?

プラナリアの口は腹部の中央にあり、獲物に貼りつくようにして食事をします。取り込んだ食料は、消化されながら体の隅々まで張り巡らされた消化管を通り全身に運ばれます。

私たち哺乳類などの生物は、食べ残ったものは排泄物として肛門から排出されますが、原始的な生物であるプラナリアには肛門がありません。食べ残した食料は、腹部にある口まで押し戻され、再び口から排出されるのです。

スポンサーリンク

プラナリアの生態

私たちの体からは想像もできないような『プラナリアの体の仕組み』についてご紹介しましたが、今度は、さらに驚くべき『プラナリアの生態』についても見ていきましょう。

切ったら増える

プラナリアは驚異の生命力を持っていることでも有名です。

ナイフなどで半分に切られた1体のプラナリアは、ものの数秒で2体のプラナリアに分裂します。半分にされた頭の付いている側からは体が生え、残りの体の部分からは、なんと頭が生えてくるのです。

1体のプラナリアを100個以上に切り刻んだ実験では、それぞれのプラナリアの断片から頭や体が再生し、100体以上のプラナリアに再生したそうです。

ちなみに、頭を縦に裂くように中央に切り目を入れると、頭だけが再生され二つの頭を持ったプラナリアが誕生します。

自然界でも分裂する

このような実験は残酷なようにも思えますが、自然界に生息する野生のプラナリアたちも、自分の体を自ら分裂させることで繁殖することが分かっています。

水質や水温などの生息環境の悪化を感じ取ると、次第に腹部がくびれてきます。しばらくすると、体がプツッと切れてしまい2体のプラナリアになるのです。

このような増え方は単体で繁殖する『無性生殖』にあたりますが、私たちと同じように『有性生殖』を行う事も分かっています。

意外にも綺麗すき

プラナリアはその見た目などから汚い環境に生息しているように思われがちですが、意外にも環境の良い綺麗な川などに生息しています。また、25度以上の水温では生きていけないため、冷たい水の流れている川の上流などに生息しています。

プラナリアは水質のわずかな変化でも著しい影響を受けることから、その川の環境を調べる際の指標生物としても重宝されています。

プラナリアは医療研究にも

普段の生活ではあまり目にすることの無い『プラナリア』の異様な生態についてご紹介しました。

プラナリアの持つ再生能力の研究は世界各国で続けられており、その能力のメカニズムが解析されれば医療分野への転用も可能であるとして期待が高まっています。

もしかすると、事故などによって腕や足などを失った場合でも、プラナリアの技術を使って再生させることが出来る時代が来るかもしれませんね。

ー シェアでみんなに知らせる! ー