子供の頃、頭がいい友達の家には、必ずと言っていいほど大量の図鑑や本があった。実際に、読書量が多いほど算数などの成績があがるという実験結果も発表されているほど。
しかし、最近では読書をほとんどしないという子供が多いらしい。うちの子もゲームやYoutubeばかり見ていて読書をしない…と悩んでいるパパママも多いだろう。

そんなお子さんにおすすめしたいのが【図鑑】なのだ!
図鑑は普通の読書とは違って、写真をペラペラと見るだけでも刺激的。興味のある分野の図鑑であれば、ゲームやおもちゃ以外の広い世界にも好奇心を持ってくれる。毎日図鑑を眺めることで、読書の習慣化にもつながること間違いなしだ。
他にも「孫にプレゼントを買ってあげたいけど、オモチャはすでにたくさん持ってるし…」というパターンも多いらしい。正直、人から貰ったオモチャほど処分に困るものはない…。(子供が成長して遊ばなくなっても、捨てるのが申し訳ない。金属部分の分別だって大変だ。)
その点、図鑑であればかさばらない上に省スペース。もし処分したくなっても中古本買取に持っていけば、それなりの金額で買い取ってもらえるのだ。

とはいっても、『何歳から…どんな図鑑…』をプレゼントしてあげればよいか分からない人も多いだろう。年齢にあわない図鑑を買ってしまえば、興味すら持ってくれない可能性も…。
そこで今回は、幼児から小学生まで、 子どもの年齢にピッタリなオススメの図鑑を『年齢別』で紹介していこう!
※年齢別に分けてはいるけれど、図鑑は子どもの興味関心に合わせて買ってあげるのが一番だ!
2歳からのおすすめ図鑑
「2歳だと図鑑はちょっと早すぎるかな…。」と考えがちだけど、図鑑デビューは早ければ早いほどGood!幼児のうちから、色々なジャンルの図鑑に触れてみることで、子どもの可能性が広がること間違いなし。
2歳の図鑑デビューは『知識を付ける』というよりは、『興味や関心を持ってもらう』ということを第一に考えよう。自分で本を読めない年齢でも、図鑑に載っている写真の色や形を見るだけで刺激的!最近では手で触れて感触を楽しむ図鑑もあるぞ。
図鑑デビューは触って楽しむ!
初めての図鑑は触って楽しめるものが一番おすすめ!写真で見るよりも実際に『触れる』という経験をすることで、子どもは好奇心でいっぱいになる。
筆者のオススメは上記の『さわってたのしむ どうぶつずかん』。シマウマやライオンをはじめとした動物たちの毛並みや、ワニなど爬虫類のウロコを触った感触がとても忠実に再現されていて、大人であっても楽しむことが出来るほど。
筆者は姪っ子の誕生日にプレゼントしたのだが、まさかのお父さんの方が食い入るように楽しんでいたほどだ。
触って楽しむ絵本では『ぴよちゃんとあそぼ!』シリーズがおすすめ。 (図鑑ではないけれど…)出産祝いや誕生日プレゼントに最適だ。1冊当たりの価格も1000円程度と気を使われない金額でちょうどいいし、シリーズがたくさんあるのも嬉しい。
『ぴよちゃんとあそぼ!』シリーズだけでも、触って感触を楽しむものから、飛び出す絵本、指を入れて遊べる絵本など、レパートリーも豊富なのでついついコンプリートしたくなる。
簡単な『しかけ絵本』
飛び出す系の『しかけ絵本』も、2歳の子どもは大喜びする。2歳後半になれば自分でめくって遊べるようになるので、早い段階から読み聞かせてあげたい。
おすすめは小学館の『とびだす!うごく!』シリーズ。小さな子供でも分かりやすいシンプルな仕掛けながらも、動き方・飛び出し方のレパートリーが豊富。
『とびだす!うごく!』はシリーズ化されており、『どうぶつ・うみのいきもの・のりもの・むし』などのレパートリーが発売されている。
こちらの『とびだす まねべる きょうりゅう』は少し本格的なもの。2重3重に飛び出す立体図鑑となっている。特に男の子なら、このくらい複雑な仕掛けがあった方が喜ぶかもしれない。
恐竜好きな筆者から見ても、恐竜の有名どころはバッチリ抑えており、図鑑としてのレベルも高いぞ。
音で楽しむ図鑑
なんだかんだ一番興味を引くのが、『音が出る図鑑』かもしれない。普通に写真を見るよりも楽しいし、動画よりも刺激が少ないので2歳の図鑑デビューにはもってこい。
音声図鑑なら『なきごえきけちゃう! どうぶつ ずかん』が一番のおすすめ!ボタンを押すと、動物の鳴き声が流れるというシンプルなものだけど、鳴き声から動物を当てるクイズが付いていたり、大人でも知らないような豆知識も音声で流れてくれる。
さらに、英語音声にも切り替えられるので、言葉を覚える前の段階から英語音声で遊ばせれば、英語習得が早くなるかもしれない。
他にも、車に興味がありそうなお子さんには、くるま系の音声図鑑もおすすめだ。うちの息子は動物には興味を示さなかったものの、このバス図鑑には大喜びだった。
小さいうちは色々なものに触れさせる!
どんなものに興味があるか分からない…という子には百科事典タイプの図鑑もおすすめ。
百科事典系なら学研から発売されているものが一番おすすめ。イラスト系と写真系に別れるが、これ自体は子供の好みの問題なので、興味を示した方がおすすめだ。
筆者の息子の場合は、男の子という事もあってか写真が載った図鑑ばかり読んでいた。
3歳からのおすすめ図鑑
3歳になると自分でページをめくったり、写真に載っているものが何なのか把握できるようになる。周囲の様々な物に興味が湧いてくる頃なので、パパママが関心のない分野にも触れさせてあげたい。
例えば、筆者は車に全く興味がない。しかし、筆者の息子は3歳の時に買ってあげたクルマ図鑑をきっかけに車が大好きになった。5歳になった今では僕たち両親よりも車の種類や構造にまで詳しくなっている。
面白い『しかけ絵本』
3歳だと、やっぱり『動く・飛び出す』系の方が面白がってくれる。しかけ絵本の図鑑は色々あるけれど、僕がオススメしたいのは以下の2つのシリーズ。
大人の僕が感動してしまった『しかけ絵本』が、上記の『サファリ(しかけえほん)』シリーズ。なんと写真の中の動物たちが動くという驚異のしかけ絵本なのだ!
動くといっても、昔のスナック菓子のおまけについていたような『見る角度によってカクカク動くタイプ』ではなく、動画のようにヌルヌル動くのだ!百聞は一見に如かずということで、とにかく下の動画を見てもらいたい!
これだけ動いているのに電池も入っていない普通の本なのだ。『サファリ』のほか、『オーシャン・ポーラー・ワイルド』などが、シリーズとして出版されている。
もう一点おすすめしたいのが、『音が出るしかけ図鑑』シリーズ。飛び出す絵本の中でもかなりハイクオリティで、さらにページをめくると同時に動物の鳴き声などの音声が流れる仕組みになっている。こちらも動画を用意したので見てほしい。
出版元は数々の図鑑を手掛けている『学研』なので品質も安心。こちらも『森のいきもの・サバンナのいきもの・ジャングルのいきもの』とシリーズ化されている人気商品だ。
身近じゃない世界にも興味を持ってほしい
3歳の子どもに『身の回り以外にもたくさんの世界があることを知ってほしい。』と感じる人も多いだろう。そんな時にも図鑑が一番だ。
男の子が好きそうなものがガッツリ凝縮されているのが『科学しかけえほんシリーズ』だ。『海洋探検・恐竜探検・地球探検。からだ探検・太陽系探検』など、タイトルだけでも興味をそそるシリーズもの。
図鑑の内容は5重6重といった複雑な立体型の飛び出す絵本になっており、そのクオリティは大人が見ても楽しめるほど。説明内容も踏み込んだものになっているので、ぜひ親子で楽しみたい一冊だ。
もう一つおすすめするなら、『うごかす!めくる!』シリーズ。『めくる、飛び出す、動かす』という3つのしかけで遊ぶことができる図鑑。この3つのしかけが全て入った図鑑は、あまり見かけないので、しかけ図鑑デビューには良いかもしれない。
こちらは『まち・宇宙・のりもの・こうじげんば』の4種類とシリーズ数こそ少ないが、めくる系がメインの図鑑の中では『めくる面白さ』が頭一つ抜きんでている印象だ。
英語の勉強もできる図鑑
英語学習に意欲的な親御さんも多いようなので、オススメの英語図鑑も紹介。小学生くらいからでいいや…と考えている人も多いかもしれないけれど、実際には3歳くらいから英語学習を始めないと遅いらしいのだ。とは言っても塾に通わせるほどでもない…そんな時こそ英語図鑑だ。
この『ドラえもんはじめての英語図鑑』は、タッチペンでイラストを押すだけでネイティブな英語で名称が流れるという優れもの。
タッチペンも子どもが握りやすいように太めだし、2400個もの単語とフレーズが収録されている。そして、なにより『ドラえもん』というだけで子供の食いつきがよすぎる…。3歳の英語学習であれば、これ一つでも十分かも。
色んなジャンルに触れさせるのもオススメ!
3歳頃だと、まだまだ何を好きになるのか分からない年齢なので、様々なジャンルが網羅的に掲載されている図鑑もおすすめ。
『はじめてずかん415』は、説明文などを省く代わりに415個の写真で様々なモノコトを知ることができる。類似の図鑑は色々あるけれど、3歳の子供向けならこの図鑑が一番おすすめ。写真だけといってもボリュームが多いので、思ったよりも長く使ってくれるぞ!
4歳からのおすすめ図鑑
4歳になると『好きな物』が固まってくる頃。好きなジャンルのものであれば、本格的な分厚い図鑑をプレゼントするのも喜んでくれる。結構な重さがある本でも持ち運べるようになるので、長く使える図鑑を買ってあげたい。
まだまだ興味や関心が一定でない子でも、しっかりと情報の載った図鑑を買ってあげれば、それをきっかけに『ハマれること』ができる可能性も高い。親御さんが興味のある分野の図鑑をプレゼントして、親子一緒に楽しむというのもおすすめだ。
本格的なこども向け図鑑
ちょっと難しいと思えるような本格的な図鑑であっても親子で読めば問題ない。もし楽しめなかったとしても、本棚に並べておけば数年後にふと興味を持ってもらえることもあるだろう。
学研の『きかいのしくみ図鑑』では、トイレやエレベータなどの身近なものから、消防車やロケットなど子供が大好きなものの仕組みが紹介されている。
窓をめくると機械の内部が確認できる『仕掛け絵本』になっており、小さな子供の好奇心を刺激してくれる。大人でも知らないような機械内部の仕組みが子供でも分かりやすいよう丁寧に解説されているぞ。
4歳頃になればクイズも楽しめるようになる。親子でクイズを出しあえるようなクイズ形式の図鑑もオススメだ。
想像力を鍛える図鑑
4歳といえば想像力がぐんぐん育つ時期。近年、幼少期の教育の必要性ばかりが語られているが、子どものころにだけ育むことが出来る『空想の世界=想像力・発想力』もしっかりと育てていきたい。
筆者が自信をもってオススメする図鑑が『リアルサイズ古生物図鑑』だ。恐竜や大昔の植物が現代にあったら…というテーマのもと、現代の日常の風景の中に溶け込んだ古生物が描かれている。
「こんなに大きいのか!」「意外と小さいなぁ…」など、直感的に古生物のサイズ感がわかる新しいタイプの古生物図鑑。けっこうマニアックな古生物も登場するなど、圧巻のボリュームで、大人が読んでも楽しめる。
4歳頃といえば、将来の仕事に対する憧れも出てくる時期。将来のしごとについて語り始めた子には『お仕事ずかん』をプレゼントしてあげたい。
図鑑とセットでプレイセット!
「もう4歳になったのに、あまり本を読みたがらない…。」なんて子には、フィギュアなどのオモチャを使って、動物や恐竜などに興味を持ってもらうことから始めるのも良い。図鑑とセットでプレゼントすると自然と図鑑を見ながら遊んでくれるので効果的だ!
プレイセットでオススメしたいのがタカラトミーが発売されている「アニア」のシリーズ。動物や恐竜のフィギュアと地形、マップシートがセットになっており、発想次第で様々な遊び方ができるだろう。
これだけでも十分子どもの興味をそそるかもしれないが、ぜひ図鑑と一緒にプレゼントしてあげたい。この場合、フィギュアで遊びつつ、図鑑を辞書のように使う事も多いだろう。そのため、ある程度の種類を網羅してくれているNEOなどのオーソドックスな図鑑がおすすめだ。
5歳からのおすすめの図鑑
5歳は小学生になる前の重要な年齢。勉強や読書をする習慣を5歳までに身に着けたいもの。興味のある分野であれば、文章が多いものでも意外と読んでくれるので、図鑑の選び方がぐっと広がるだろう。
5歳頃になると『YouTube』や『ゲーム』などにしか興味を持ってくれないと悩んでいる人も多いかもしれない。そんな人は、DVD付属で動く映像を楽しめる図鑑あるので、アニメ感覚で図鑑を見るという選択肢もあるぞ。
中々勉強の習慣が付かず、オモチャばっかりで遊んでいるという子には、あえて図鑑ではなく勉強になるオモチャのような図鑑を買ってあげるというのも手だ。立体のおもちゃにしか興味がないという事は、空間把握能力に優れているのかもしれない。無理に2次元に閉じ込めず、子どもの良い所を伸ばしてやろう!
最高級クオリティの立体図鑑
『太古の世界 恐竜図鑑』は数あるしかけ絵本(飛び出す絵本)の中でも最高傑作と言っても良いクオリティだ。ページをめくるたびに立体の恐竜が図鑑の上に現れる様子は何度見ても見飽きない。
5歳で飛び出す絵本というと幼稚っぽく感じる方もいるかもしれないが、この本は別格だ。かなり緻密な作りとなっているため、逆に5歳頃以降でプレゼントするべきだろう。
海外出版の図鑑ということもあり、直訳気味の翻訳に若干の違和感があるものの、それを差し引いても最高の図鑑といっていいだろう。
図鑑ではないもの、工作や作ることが好きな子どもには『クラフトぶっく りったいティラノサウルスビッグ!』もオススメ。1メートルの巨大恐竜が作れるペーパークラフトになっており、親子で作ると楽しめること間違いなしだ。
恐竜のほか昆虫や動物などのレパートリーもあるのでついついコンプリートしたくなる。我が家では毎月1冊ずつ購入し親子で作っていた。ちなみに、唯一の欠点は、あまりに巨大なため数が増えてくると保管場所に困ることだ…(紙なので処分が簡単なのは嬉しいポイント)。
実際に手を動かす図鑑
工作など、手を動かすことが好きな子どもピッタリなのが『触れる図鑑コレクション』シリーズだ。”本物”の恐竜の化石や、縄文土器などを本格的な道具を使って発掘する体験を行うことができる。ちょっとやそっとじゃキレイに取り出すことができないため工夫を凝らしながら発掘する必要があり、考える力や発掘に成功できたときの「やりきる喜び」を学ぶことができる。
もう一冊、「チリメンモンスターのひみつ」という本もオススメ。『ちりめんじゃこ』といえばイワシの幼魚を乾燥させた栄養たっぷりのおかずだが、実はこのちりめんの中にはイワシ以外の生物が混じっていることもあるのだ。
実際にスーパーでちりめんじゃこを買ってきて、『チリメンモンスター=チリモン』を探しながら読むことで、通常の図鑑では味わえない楽しみ方ができる。魚を食べるのが嫌いという子どもにも、魚嫌い克服のきっかけとしてちょうどいい。
かなりレアな生物を見つけることもあり、スマホゲームでモンスター探しをするよりも面白いと感じてくれるかも!
スマホが手放せない子供にAR図鑑!
スマホやタブレットが手放せないという子には、スマホを使ったAR図鑑もオススメだ。最近では何かと『VR』が話題になることが多いが、こちらの図鑑はARという技術を利用している。
VR(仮想現実)が、モニターの中に「そこにはない風景」を0から作り出すのに対して、AR(拡張現実)は実際にある風景の中に「そこにはない物体」を追加する技術だ。
具体的にいうと、スマホのカメラを通して図鑑を見ることで、まるでそこに存在するかのような、立体的な動く昆虫が現れるのだ。スマホ画面の刺激的な映像に慣れてしまい、平面的な本を読まなくなった子にピッタリな図鑑だろう。
もちろん、昆虫以外にも「動く恐竜図鑑」や、「3Dの宇宙を照らし出してくれるような立体図鑑」なで販売されている。まさに、私たち親世代が子供の頃に憧れた、次世代の立体映像が楽しめるという訳だ。
小学生のおすすめ図鑑
小学生になると、『読書を積極的に行う子』と『全く本を読まない子』に別れてしまう。『マンガなら読むんだけど…読書を全然しない…。』という子が多いのではないだろうか。そんなマンガばかり読む子には、あえてマンガの図鑑をプレゼントするのがおすすめだ。
例えばこちらの『どっちが強い!?クジラVSダイオウイカ 海のモンスター対決』では、実際に捕食・被食関係にある2つの海洋生物を、男の子が興味を示しそうなバトルものに仕上げている。
「漫画ばかり読んでいると頭が悪くなる」なんて思われがちだが、実際には漫画を読むことで、『右脳で絵を認知しつつ、左脳でセリフを読み、ストーリーを理解する』という難しい動作を行うことが出来るのだ。
文章力を磨くという点では通常の書籍に劣ってしまうが、『知識を付けつつ脳を鍛える』という点においては通常の読書以上の効果が得られるのだとか。
絶対に読ませたいシリーズもの図鑑
歴史物のマンガシリーズは昔からあったけれど、正直、子どもにとっては面白くない物が多かった。絵は古臭く、内容も教科書のようだったのだ。
しかし、近年の歴史漫画シリーズはキャラクターも今風のデザインで、内容もストーリー調で読みやすくなっている。歴史漫画タイムワープシリーズは子どもからの人気が高い。
従来の歴史漫画といえば、「坂本龍馬」であったり「ヘレンケラー」といった歴史上の偉人たちの生涯をストーリーにした説明ばかりのものが多かったが、『歴史漫画タイムワープ』シリーズでは主人公が各時代にタイムワープして様々な経験をするというストーリー調になっている。
子どもからすれば主人公に感情移入することで、まるでその時代に行ってきたかのような感覚になり、様々な知識が自然と身につくのだ。
各時代を14巻に分けて紹介している通史編(全14巻)を読めば、学校の授業の理解度がさらに深まることは間違いない。
さらにおすすめしたいのが、『科学漫画サバイバルシリーズ』だ。こちらは理科=科学分野に特化した学習漫画になっているが、かなり細かくカテゴリ分けされており、大人でも知らないような知識がびっしりと詰め込まれている。
「新種ウィルスのサバイバル」「水不足のサバイバル」「大気汚染のサバイバル」「寄生虫のサバイバル」など、かなりニッチな分野が1~3冊にまとめられており、それぞれの内容がかなりマニアックな所まで深く解説されているのが特徴的だ。
もちろん、歴史漫画タイムワープシリーズ同様、今風の絵とストーリー仕立てになっており子どもにとっても読みやすい。
ちょっとふざけた図鑑もおすすめ
最近では、大人でも楽しめるような「ちょっと変わった図鑑」も多く販売されている。たとえば以下の「古生物の飼い方」という本。
2mを超える古代の巨大ヤスデ「アースロプレウラ」や、太古の海の支配者だったエビのような生物「アノマロカリス」などの飼育方法を、かなり真面目に考察して紹介している書籍だ。
大人からすると「生きる上で全く意味のない娯楽本」に過ぎないかもしれないが、子どもたちにとっては想像力を育てる立派な知育本になるだろう。
他にも、歴史上の偉人たちの”失敗”に焦点を当てた『しくじり歴史人物事典』など、様々な趣向を凝らした面白い図鑑が発売されている。
これまでの図鑑の固定観念に囚われることなく、これぞという一冊をプレゼントしてほしい。
迷うなら『小学館ネオ・学研LIVE・講談社ムーブ』の図鑑を選べ!
色々な図鑑を紹介してきたが、迷ってしまってどれを選べばいいのか分からなくなってしまったという方も多いだろう。そんな方は「図鑑の大手シリーズ」から選ぶのがおすすめだ。
どのシリーズも人気の図鑑であることは間違いない。各社、図鑑メーカーとしてのノウハウも豊富なので、子どもが興味を持つ写真の配置や読みやすい文章量、幅広い年齢で使える図鑑づくりを心得ている。
他の趣向を凝らした図鑑に比べると少し面白味が少ないかもしれないが、大きくなるまで年齢を問わず使えるのが嬉しい。
これらの『定番図鑑』は本自体が丈夫に作られているのもありがたい。 筆者の場合、使わなくなった大量の図鑑が実家の物置で眠っていたのだが、 今は筆者の子どもたちが喜んで読んでいる。