今や500種以上の品種がいると言われるメダカたち。中には1匹100万円を超える激レアな種類も存在するそうだ。
最近では、数年おきに訪れるメダカブームによって、メダカを飼育したい人が増えているらしく、金魚に代わる人気のペットになっている。
そこで今回は、一般的なメダカから、ちょっとエレガントなお値段のメダカまで、ネット通販でも購入できる人気のオススメめだかを紹介していこう!
メダカとは
メダカとは【ダツ目メダカ科メダカ属】というグループに分類される淡水魚。日本を含めたアジア各国に生息しており、流れの穏やかな小川や水路などに生息している。
日本には「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」の二種類が確認されており、この2種類を総称して「ニホンメダカ」と呼ばれている。蚊の幼虫であるボウフラを食べる益魚としても知られており、古くから鑑賞魚として飼育されてきた。
過去には日本中の小川や水路で見られた身近な魚であったが、農地の再開発により水路が分断されたことやブルーギルなどの外来種の到来により絶滅危惧種となっている。
ちなみに、ネットショップやペットショップで購入できるメダカは飼育用に養殖されたものであるため、飼育しても法律上問題はない。
メダカの品種改良
日本に生息するニホンメダカ2種のみであるが、鑑賞用として品種改良が行われており、【色×形】の組み合わせは様々で、そのバリエーションは500品種以上に及ぶ。
たとえば、黒系のメダカであっても「色が濃いもの・ダルマ型のもの・ラメ入りのもの・ヒレの形が特殊なもの」などが複数組み合わさった数十種類の品種が存在している。
通常メダカは「黄色素・白色素・黒色素・虹色素」の4つの色素を持っているが、突然変異によって「いずれかの色素を持っていない個体」や「変わった形をした個体」が生まれる。この突然変異種を別の品種と掛け合わせていくことで新たな品種を作り出していく。
メダカの種類一覧
ここでは日本のメダカ品種の代表的な18種を紹介しよう。
黒メダカ
一般に「黒メダカ」と呼ばれ販売されるものは、品種改良が行われていない野生メダカを繁殖させたものだ。クロメダカと言っても茶色~グレーの体色をしている。
「黒メダカ=野生のメダカ」といっても、北日本集団(キタメダカ)と南日本集団(ミナミメダカ)の2種類が存在し、各地域によって遺伝的な違いが存在している。
ヒメダカ
ヒメダカは最もポピュラーなメダカの一種。全国のホームセンターでも販売されており、大型魚などのペットのために生餌にも用いられるため安価で購入することができる。
ヒメダカは黒メダカが持つ黒色の色素胞が無くなったもので、残った黄色の素胞によって黄~オレンジの明るい体色になっている。
ブラックメダカ
黒メダカの黒い個体を数代にわたって掛け合わせていくことで作られたブラックメダカ系。 野生種より少し黒色が濃くなった小川ブラック、とても濃い黒色のオロチメダカ、ラメが入った魔王メダカなどが知られる。
黒系のメダカは黒い容器で飼育することで体色がより濃くなることが知られている。保護色反応の効果によって黒い容器では黒に、白い容器では白に近づく。
白メダカ
黒色素胞・黄色素胞ともに発達していない白いメダカ。単に「白メダカ」という場合には、野生型のメダカと形や大きさは変わらない。
江戸時代から鑑賞魚として親しまれている品種であるため、繁殖された個体は日本中で販売されており、比較的安く手に入れることが出来る。
黄メダカ系
その名の通り黄色の体色を持つメダカ。ヒメダカより黄色味が強く、楊貴妃などに比べると赤味が少ない。
黄みゆきメダカやラメ入りなど様々な品種が作り出されている。
青メダカ
光の当たり具合によって青色に輝く体色を持つ青メダカ。ライト下や日光下以外では白~グレーに見える。
通常の青メダカは上から見るよりも横から見た方が見栄えが良いため水槽での飼育がオススメだ。
幹之メダカ(みゆきメダカ)
楊貴妃メダカと並んで人気の高い改良メダカの代表種。頭から尾びれにかけて広がる輝きと、美しい白銀の体色が特徴。
ちなみにみゆきメダカの名前の由来は、作出者の娘さんの名前から。 2007年に行われた「第一回めだかの館協会品評会」に出品されたのち、全国的に有名なメダカの品種となった。
琥珀メダカ
2004年に作出された琥珀色のメダカ。主張しすぎない琥珀のような鮮やかさが特徴。
黄金メダカの中でもより濃い体色の個体から繁殖させて固定化されている。
楊貴妃メダカ
改良メダカの中でも1・2を争う人気のある楊貴妃メダカ。成長するにつれて朱色の鮮やかな体色が浮き出てくる。
メダカ鉢による鑑賞はもちろん、水槽で横から見ると水草とのコントラストが美しい。
出目メダカ(出前メダカ)
幼魚のようなボコっと膨らんだ目が特徴の出目メダカ。色や形などバリエーションも豊富。
だるまメダカ
身体が著しく縮んでおり、だるまのような見た目のダルマメダカ。膨らんだ体型を見るために横からの鑑賞がオススメ。
ダルマメダカよりも膨らみの少ない半だるまメダカの方が飼育が容易との意見も多い。ちなみに半ダルマからでもダルマメダカが生まれてくることもある。
アルビノメダカ
アルビノメダカとは、遺伝情報の欠落によってメラニンが足りなくなることで生まれるメダカのアルビノ種。目が赤く身体が透き通ったように白いのが特徴。
ちなみにアルビノはメダカに限らず様々な動物で発生する。
錦メダカ
錦鯉のような錦柄の体色を持つメダカ。様々なバリエーションが存在し、かなり高価な個体も多い。
「庭で鯉を飼育するのに憧れるけど、そんなスペースは無い。」という方にオススメ。
黄金メダカ
その名の通り金色に輝く体色を持つ黄金メダカ。ラメ入りになってくるとその姿は豪華絢爛の一言につきる。
ラメメダカ
「○○メダカ×ラメ入り」の品種。「ラメみゆきメダカ」や「楊貴妃ラメメダカ」など色んな組み合わせがある。
背側がキラキラ輝くのでメダカ鉢での上からの鑑賞がオススメ。
スワローメダカ
ヒレがとても長く優雅な雰囲気のスワローメダカ。グッピーやベタなどのヒレ長系の観賞魚にも劣らないセレブ感のあるメダカの品種。
パンダメダカ
目全体が黒い事から「パンダメダカ」。目が特徴的なので「出目メダカ」との相性も良く「出目パンダメダカ」が人気。
出目パンダのダルマ体型である「出目パンダダルマ」になると、もはやメダカとは思えない魚ほど可愛らしくなってしまう。