ボンゴ(動物)

【世界四大珍獣ボンゴ】どんな動物?第四の珍獣の知られざる生態!

世界三大珍獣といえば、「ジャイアントパンダ・オカピ・コビトカバ」の3種類の動物たちだ。一般的な動物園ではなかなかお目にかかれない「三大珍獣」だが、日本での知名度はそれなりに高いようだ。

そこで、今回は「世界三大珍獣」に「ボンゴ」という動物を加えた「世界四大珍獣」をピックアップしてみよう。世界四大珍獣「ボンゴ」の生態や特徴、珍獣と言われる理由にズームイン!

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世界四大珍獣ボンゴ

ボンゴとは?

ボンゴとは、哺乳網偶蹄目ウシ科ブッシュバック目というグループに分類される大型哺乳類。アフリカ大陸の密林に生息するウシの仲間だ。

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明るい茶色の毛色に9~15本程の白い縞模様が入っており、2本の大きな角を持っている。日本のウシよりはスマートな体つきをしており、どちらかといえば鹿のようにも見える。

美しい毛並みと模様から「世界一美しいレイヨウ(アンテロープ)」と呼ばれるほか、とても警戒心が強く、人の気配を察するとすぐにいなくなるため「森の魔術師」と称されることもある。

ボンゴの生息地

ボンゴの生息地はアフリカ大陸中央部と西アフリカの一部の地域。

低地の森林地帯で生活するグループがいるほか、標高2000~4000mの高地の森林地帯を生息地とするグループもいる。ケニアに生息するグループは竹林に生息しているが、竹は食べないようだ。

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現在、複数の個体群が確認されているボンゴだが、そのすべてが伐採による生息地の減少や乱獲のために個体数が激減している。

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ボンゴの特徴

大きさと毛色

ボンゴの成体は体長170-250㎝ほど。レイヨウ※の中でも森林に生息する種では最大の大きさだ。オスはより大きく成長することもあり、最大3mに達することもある。

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※レイヨウとは…アンテロープとも言う。アフリカに生息するウシ科の家畜種以外のグループ。 分類としてはウシ科からウシ族とヤギ亜科を除いた残りの約90種。

鮮やかな赤茶色の体毛と白い縞模様は、森林の中での保護色の役割を果たしており、天敵であるヒョウやハイエナなどから身を隠す役割を担っている。

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ちなみに、白い縞模様の本数によって種類を判別することができる。リベリアボンゴは14-15本、ケニアボンゴは約10本の縞模様が入っている。

ボンゴは雌雄ともに巨大な角を持っており、オスのほうがメスよりも角が大きいのが特徴だ。大きなものでは80㎝~1mを超えることもある。

Joanne Merriam CC 表示-継承 3.0

外敵から逃げる際には、木の枝などに角が引っかからないように首を反らして角を背に付けて走ることも確認されている。らせん状に1回転ねじれた角は中心が空洞になっており、見た目よりは重たくないようだ。

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ボンゴの生態

ボンゴの群れ

森の中では数頭の小規模な群れで生活するが、まれに30-50頭が集まり大規模な群れをなすことも知られている。

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一方で、オスの個体は単独で生活することも確認されている。ボンゴの多くは夜行性で、夕方や朝方に活発に行動し日中は休んでいることが多い。

ボンゴの主食

主食は木の葉のほか、樹皮、果実などを食べる。前足を木にかけて後足で立ち上がることで、かなり高い場所にある木の葉を食べることもでき、角で土を掘ることで木の根を食べることもある。

Ltshears CC 表示-継承 3.0

また、ボンゴの排せつ物を解析結果から、落雷などによって自然にできた木炭が消費されていることが分かっている。燃えた木を舐めることでミネラルと塩を体内に取り込んでいる可能性があると考えられている。

世界三大珍獣であるオカピと同じような長い舌を持っていることも効率よく食事をすることに役立っているそうだ。

【オカピ】世界三大珍獣オカピとは?奇妙な姿と謎の生態に迫る!

ボンゴの繁殖

繁殖期は10~1月頃に多く見られ、約9.5か月の妊娠期間を経たのち、一度に1子(まれに2子)を産む。

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子供の成長は早く、生まれたばかりの子供でも約20kgの体重を持っており、約6か月後には離乳、20か月ほどで成熟する。ボンゴの最大の特徴でもある角は3.5か月ごろには生え始めるというから驚きだ。

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世界四大珍獣とされた理由は?

現在では生態がある程度分かってきたボンゴだが、19世紀に発見された当時は謎に包まれた動物だった。このことから、同じく19世紀に発見されたジャイアントパンダとコビトカバ、20世紀に発見されたオカピと並んで世界四大珍獣と言われてきた。

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ボンゴは警戒心がとても強く、人の気配を察知すると一斉にいなくなることから「森の魔術師」とも呼ばれている。一部の個体群は20世紀中頃まで観察すら行われておらず、生態の研究には大きな苦労があったようだ。

現在では動物園での飼育や保全活動によって、ある程度の生態が分かってきたため、「珍獣感」は薄れてきたものの、個体数の激減によって希少性は増したともいえる。

珍しい動物ではなくなったかもしれないが、絶滅しつつある希少な動物として、もっと多くの人が「ボンゴ」のことを知るべきときだろう。